漢方コラム

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医薬食同源シリーズ

医薬食同源シリーズ 苦味と心臓

19年08月23日

漢方では薬草の効能効果を定める基準の一つに『五つの味』を活用します。

 

●酸味は酢に代表れるように、筋肉を引き締める作用によって肝臓や胆のうの働きをよくします。
●苦味は炎症をおさえたり、物を固める作用によって心臓や小腸の働きをよくします。
●甘味は緊張をゆるめ痛みを和らげる作用によって脾臓や胃の働きをよくします。また滋養強壮も。
●辛味は香辛料などのように、発散作用があり、汗を促す働きによって肺臓や大腸をよくします。
●鹹味(カンミ=塩からい)は塩に代表されるように、物を軟らげる作用で腎臓や膀胱をよくします。

 

 

もちろん食べ物すべてに味はあるので、薬草に限らず口にはいるものは必ずなんらかの形でからだに作用しているわけです。

 

 

今年は五味のなかでも『苦味』が欠かせない年。なぜなら心臓さんが不調になりやすい年回りだからです。

からだの中で一番熱い臓器が心臓。

筋肉は伸び縮みすることで熱を作り出しますが、1分間に約60~70回、心筋を拍動させて全身に血液を送り出している心臓は車のエンジンと同じ。

不調になると空回りしてオーバーヒートを起こしたりします。そんな熱くなりすぎた心臓を適度に冷まして、働き整えてくれる味が苦味。

それは沖縄のオバアが元気でハツラツなのは、ゴーヤ(ニガウリ)をしっかり食べていることでも証明されています。

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