漢方コラム

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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 副腎

19年08月23日

カレーライスに添える福神漬けではありません。

腎臓の上にある親指先ほどの小さな臓器。

生命活動に不可欠なホルモン(副腎皮質ホルモン=ステロイドホルモン)をつくり、新陳代謝を活発にさせます。またこのホルモンは、炎症やアレルギーなどの異常な免疫反応をおさえます。

さらに別名、抗ストレスホルモンともいわれ、いろいろなストレスによって揺れ動く体を、絶えず一定の状態に保つように働いています。

 

アトピー性皮膚炎やリウマチ、慢性鼻炎、気管支炎、肝炎、潰瘍性大腸炎などに共通しているのが『炎症』です。赤く腫れあがった状態。

そしてこれらの炎症を抑える最強の薬がステロイドホルモン剤(副腎皮質ホルモン)です。効き目は早いのですが、長期に使用すると副作用もかなり伴います。

上記の病気の原因は現代医学でも、まだ十分に解明されていませんが、結果として炎症があるのでステロイド剤での対処療法が主流になっています。

 

しかし、原因の一つにストレスが大きく関係しているのはまちがいありません。

長期間強いストレスを受けていたとか、体質的にストレスを受けやすかったり、性格的にストレスをため込みやすかったりと、ストレスを自己の許容範囲を超えて長期期間受けていると、副腎は絶えず副腎皮質ホルモンをフル生産させられ、最終的には疲弊してしまいます。

 

漢方では、副腎は腎臓の一部だと考えます。

慢性的に炎症を伴う症状や病気には、腎臓を強化する漢方薬をベースに使い、さらに各症状に合った漢方薬を合わせて対処します。外からステロイドを与えるだけでは、自分でステロイド作る力は萎(な)えるばかりで、いつまでたっても自立できません。数ある生薬のなかで、腎臓に活力をつける最強の生薬が「鹿茸(ロクジョウ):鹿の幼角」。慢性的な炎症疾患を患っている方には、なくてはならないものでしょう。

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