漢方コラム

お問い合わせ

漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 夏の疲れ

19年08月23日

超暑かった夏も終わり、朝夕はめっきり涼しくなってきました。この時期は夏の疲れがいろいろと出やすくなります。

 

特に疲れているのが胃腸。夏場は汗をかくため大量の血液が表皮に片寄り、胃腸には十分な血液が供給されません。血液が少ないと働きが低下し、胃腸自体が冷えてきます。

そこに冷たいものを流し込めば、胃腸はますます冷えてきます。からだの表面は暑いのに、お腹の中は冷え冷え状態。そんな状態が2~3ケ月も続いたら、「からだがだるい」、「朝が起きられない」、「手足がおもだるい、しびれる」、「頭痛や吐き気」、「腰が痛い」、「痔が痛む」などの症状が出てきます。

 

韓国ではこの時期よく食べるのが“参鶏湯:サンゲタン”。丸っぽの鶏と朝鮮人参、もち米、生姜、ナツメなどを2~3時間じっくり煮込んだスープをいただきます。

弱った胃腸をじわっと温めて、元気をつけてくれます。冷え性の方もからだ全体が温まってきます。ご家庭でも簡単に作れるので、ぜひ召し上がってください。面倒だという方は、せめて朝鮮人参を加工した錠剤や顆粒などを飲むだけでもずいぶんとちがいます。

 

漢方では胃の子供にあたる臓器が肺や大腸だと考えます。この時期にしっかり胃腸を立て直しておかないと、これからの秋本番から冬にかけてのカゼやインフルエンザに対する免疫力をしっかり確保することができません。

ワクチンよりもまずは胃腸の立て直しが先決です。そして、当然ながらそろそろ冷たい飲み物や食べ物はひかえること、最近の若い方やヤングママさんは、冬場でもペットボトルのお茶を冷蔵庫に入れて飲んでいます。さらに氷まで入れて。

小さなお子さんのカゼ予防は、まずは温かいお茶を飲ませることからです。氷ガリガリは厳禁です。ぜんそくの元にもなります。

ページTOPへ戻る

電話する

お問い合わせ