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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 目のトラブル

19年08月23日

最近のテレビやパソコン、ビデオなどの映像機器やOA機器の普及で、現代人の目は酷使され続け、眼精疲労、ドライアイ、アレルギー性結膜炎等、目の疾患は増加の一途をたどっています。

 

また高齢化に伴い、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、黄班変性などを患う人も激増中だとか。そこで今回は目と漢方の考え方を取り上げてみます。

 

漢方では、目は五臓の中でも肝臓、腎臓が深い関係にあると考えます。

一昔前までは、出産後はテレビを見たり、新聞や本を読むなとよく言われました。

目は肝臓と孫子の関係にあり、肝臓に蓄えられている血液によって目は養われています。

出産によって極度の貧血状態のなかで目を使うと、肝臓に負担をかけてしまい、結局は全身の血行不良を引き起こしてしまう教訓からの言い伝えなのです。目の使い過ぎによるトラブルは肝臓(血)が関係しています。

 

肝臓が関係する目のトラブルには、鯉の胆(きも)や八目ウナギ、三七(田七)人参、クコの実、菊の花、真珠貝、ジオウなどが使われます。

肝臓の働きを改善し、造血をはかることで目に十分な血液が行きわたるようにさせるわけです。

 

腎臓と目は水の流れ、そして老化と関係しています。年と共に腎臓が衰えてくると、水分の排泄が不十分となり、からだの水分がだぶついてきます。

眼球内のほとんどがお水、眼圧の上昇(緑内障)やレンズの濁り(白内障)など水の停留によってさまざまなトラブルが生じてきます。

 

腎臓が関係する目のトラブルには、エビス草(決明子:ケツイシ=ハブ茶)、クコの実、オオバコ、サンシュユ、フカヒレなどが腎臓に力をつけて水のめぐりをよくして目のトラブルを改善します。

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