漢方コラム

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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ MERS

19年08月23日

5月より韓国で猛威を振っている、中東呼吸器症侯群(MERS:マーズ)は、たった一人の感染者から6月上旬現在で、感染が確認されたのが約120人、死亡者9人、感染の疑いのある隔離対象者が約2500人に達しています。

初期の対応が不適切であったためともいわれていますが、漢方的には起こるべくして起こったと考えています。

 

今から2000年前に中国で書かれたとされる、漢方最古の医学書「素問」の一節に、「運気論」があります。その年の天候を予測(過去数千年の天体観測による統計学)することで、その年に発生しやすい症状や病気を予測し、いかに予防し養生するかをまとめたもの。

今年は「金運不及」の年で、肺や大腸のトラブルが生じやすい年。3月から10月までは寒暖の差が激しく、夏場でも冷たい雨や雹が降ることがあります。特に4月から7月までは、「流行性の熱病が流行する可能性が高い」と出ています。

 

今後、日本国内でも流行する可能性があるので、今からしっかりと免疫力を高めるよう、以下のことを意識してください。

 

・クラーや冷房によって体を冷やしすぎない。
・冷たい物の食べ過ぎ、飲み過ぎはひかえる。
・体を冷やす食材はひかえる。(コーヒー・乳製品・白砂糖・夏野菜・南国の果物・小麦)
・体を温める食材をしっかり摂る。(ショウガ・ネギ・玉ねぎ・ダイコン・ニンニク・もち米・紅茶)
・夜更かしはひかえ、湯船にしっかりつかる。
・適度な運動で、汗をしっかりかく。

 

それでも感染してしまったら、漢方カゼ薬(麻黄湯:マオウトウや葛根湯:カッコントウ、牛黄製剤)を常備しておいて、カゼやインフルエンザと同じようにすばやく対処し、早めに最寄りの医療機関を受診してください。

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