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漢方とエネルギー

漢方とエネルギー 肝と魂4

19年08月26日

漢方では、いろいろな感情は各臓器が調整していると考えます。

怒りは肝臓、喜びは心臓、不安は脾臓、悲しみは肺臓、恐れは腎臓が。

各臓器が不調になると、それぞれの感情がコントロールできなくなり、心が不安手になってしまいます。

中でも怒りはとても強い感情です。

怒りが強くなると、肝臓の働きはとても乱れてしまうのです。

 

肝臓が怒りの感情をコントロールする力を魂(コン)と言います。

魂が強く働けば心は安定します。しかし、魂の力が弱くなるとイライラして怒りやすくなるのです。

怒りは感情の中でも、一番強い力を持っています。

魂が弱くなると人は理性を失い、何をしでかすかわからなくなってしまうのです。

では、どうして魂の力が弱くなってしまうのか。

いろいろな原因がありますが、一つには小さい頃から忍耐力が養われていないからです。

鍛錬するという言葉がありますが、人の心はある程度鍛えないと忍耐力が身に付かないのです。

苦しいことや辛いことをガマンする体験があまりないと、忍耐力が身に付かないのです。

体もある程度鍛えないと成長しません。心も同じです。

物質的に豊かになりすぎたため、ガマンすることが少なくなってしまったのです。

 

魂の力をしっかり引き出してこそ、心は安定していくのです。

小さい時に、十分な忍耐力を養うことができていない人は、肝の働きを安定させる「複方霊黄参丸:ふくほうれいおうさんがん」を飲むとようでしょう。

肝の魂を造り出す力が高まって、イライラすることが少なくなり、心が安定してくるでしょう。

 

今、多くの人がとても切れやすくなっています。ちょっとしたことで怒鳴ったり、時には手を出したりします。

さらには車でのトラブルや、近所間のトラブル、あらゆるところでトラブルが生じています。

それぞれに原因はちがっていても、やはり漢方的には、肝が乱れていると考えます。

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