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みらい通信

2020年4月のみらい通信 20年後8

19年09月06日

今、農業のほとんどが化学肥料と農薬を使っています。さらに種は品種改良されて、次世代を残すことができないようになっています。そして遺伝子組換えもあり、人の都合によって作り替えられてしまった農業とも言えるでしょう。それは自然を破壊し、本来の作物とはかけ離れたものを作るための金もうけにすぎなくなっています。

 

 

日本は米以外の穀物の多くは輸入に頼っています。大豆、小麦、トウモロコシなどは、7~9割が輸入品です。さらにその多くは遺伝子組換えです。遺伝子組換え作物は安全であると言われていますが、実際はかなりの毒性を持っていたり、発ガン性があることもわかっています。特にトウモロコシは直接食べることはないので、かなり基準が甘くなっています。

つまり輸入されるトウモロコシの多くはニワトリなどの家畜のエサになり、人が直接食べることがないからです。しかし、毒性成分や発がん性物質は微量ながらも卵や肉を通して、私たちの口から入ってきているのです。さらに残留農薬も。一向に減らないガン患者は、食べ物の影響もあるからです。これからも増えていくでしょう。

 

 

農業で一番大切なのは種です。今の種は品種改良されて見た目はよいのですが栄養価は低くなり、さらに子孫を残せない品種になっているのです。それらをF1品種と呼んでいます。

多くの野菜や穀物はこの品種で、さらに遺伝子組換えが重なって、本来のものとはほど遠いものになっているのです。そんな野菜や穀物を日々食べていたら、人の体はどうなってしまうのでしょうか。ガンを始めとした多くの難病が、日々の食が原因となっていることは歴然です。アメリカの遺伝子組換え作物の種を作っている最大のメーカー、モンサント社は農薬も作っています。この作物は農薬に対して対抗性をもっているので、いくらかけても枯れないのです。したがってこの種をまいたと所に農薬を大量に散布します。しかし、当然ながら作物の中に農薬は残ります。それを人が食べたらどうなるか、ガンなどが増えるのです。

モンサント社が開発した除草剤、ラウンドアップに発ガン性が認められ、アメリカではラウンドアップによってガンになった人が裁判を起こし、すでに何件か勝訴しています。その賠償額は何十億という金額になっています。

 

 

今の農業を続けていくと最終的には、作物ができなくなってしまいます。なぜなら、雑草や害虫は薬によって耐性化し、今まで使っていたものが効かなくなるからです。そのため多くの作物は死に絶えてしまうのです。すでにその兆候は出始めています。さらに異常気象も加わって、作物は確実に育たなくなっていくでしょう。さらに、F1品種は子孫を残す力がないのでなおさらです。1日も早く、在来種の作物を自然農法で作ることをしなければなりません。そのための一歩が、自分で作ることです。少しでもよいので、野菜などを自分で作ってみてください。庭やベランダなどでもよいのです。

 

農業は基幹産業であることを、今一度認識する時が来ました。今まではあまりにも軽く見過ぎてきたのです。命に関わることなのです。これからは輸入に頼ることはできなくなって行きます。どこの国も自国で食べる分で精一杯になるからです。いくらお金を積んでも、ない袖は振れません。

 

20年後の農業は大量に作るのではなく、必要に応じて必要な分だけ作ることになります。今のように大量廃棄することもなくなります。基本的には各地域で必要とされる量を作るので、ロスは少なくなります。まさしく地産地消です。

ただ自分の地域では作ることができないものは、他の地域から分けてもらいます。北海道ではサツマイモができません。逆に九州ではテンサイはできません。このようなものは物々交換するのです。お米はどこでもできますが、収穫量がちがうのでやはり自分の地域でよく取れるものと交換するのです。このようなシステムができると大量に作らなくても十分に回っていき、自然農法でもやっていけるのです。

 

 

自然農法で一番大切なことは、土壌の微生物の活用です。化学肥料や農薬を使った畑には、微生物はほとんどいません。微生物は土壌の中の栄養素を植物が吸収しやすいように変えたり、害虫を防いだり、さらに植物を活性化させます。

その力を最大限に活かすことが、これからの農業なのです。すでにその方法は確立されています。後は実践するだけなのです。

ではなぜやらないのか、それは消費者の意識が変わらないからです。安くて見た目がよいものを買うため、自然農法で作った不ぞろいのものは買わないのです。要は見た目で判断しているのです。本当の作物は見た目以上に、その味を基準に選ぶことです。

 

 

自然農法を行う上で、大切なことは土壌の改良です。すでに何十年も今のような方法で行われてきた畑を、いかに正常に戻すかが大きな課題となります。その方法の一つとして麻の植林があります。麻はとても丈夫で、荒れた土地でもしっかりと育ち、さらに3~4ヶ月で成長します。

麻は縄や衣類の原料となり、さらには薬や油、紙や建築資材にもなります。そしてその残渣は燃料にもなるのです。麻は戦前まで日本では、いたるところで作られていました。しかし戦後アメリカによって大麻取締法が作られ、麻を自由に作ることができなくなってしまったのです。

それは日本に石油を多く使わせるためだったのです。ある意味で麻は石油に匹敵するほどの利用価値があるのですが、日本に石油を使わせることで日本の資源をコントロールしようとしたわけです。

つまり石油を牛耳れば、日本を牛耳れると考えたのです。そのため邪魔な麻を封印する必要があったのです。日本で昔から使われている麻と麻薬として使われる大麻はまったく異なる種類であり、麻には麻薬となる成分はほとんど含まれていないのです。そのことを多くの人が知らないため、麻は封印されたままなのです。しかし、20年後にはきっと麻が普通に栽培されるようになっているでしょう。

 

 

人が生きていくためには食べ物が必要です。大昔のように狩猟できるほどの動物がいない以上、自分たちで作物を作るしかないのです。

しかし今の方法ではいずれできなくなってしまうので、自然を活かした方法で作るしかないのです。そのことをしっかりと認識しておくことがとても大切なのです。農業の基本は土の活用です。土をどのように活かすかがこれからの課題となるでしょう。農薬や化学肥料をいつまでも使っていては、土は死んだままです。生きた土を作るためにまず行うことが、自然農法の普及です。

だれでもできるわけではないので、自然農法を志す農家を多くの消費者が支えていくのです。形や色が悪くても、しっかりと対価を支払うことで農家の経営は成り立っていきます。時には農作業を手伝うこともあってよいでしょう。特に田植えや稲刈り、収穫時や草取りなど農家の人を支援することで、自然農法は確実に広がっていくことでしょう。

自然農法とは化学肥料や除草剤、殺虫剤などは一切使わず、さらに鶏糞や牛糞も使わないで行う方法です。収穫量は今の方法と比べるとかなり落ちますが、安心して食べることができます。そして何よりも、野菜の本当の美味しさと風味を味わうことができます。さらに元気の源をとても多く含んでいるのが特徴です。

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