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新時代通信No310【神の道】

21年10月07日

この通信では神の道をお伝えします。神の道とは、まさしく神道のことです。しかし、今の神道ではなく、いわゆる古神道と言われているものです。どこがちがうのか、今の神道は神様を祀っています。古神道は神社や神殿などはなく、ましてや鳥居もありません。あるのはしめ縄ぐらいでしょう。古神道の考え方、世界観をお伝えします。

 

日本では古くから神を祀り、祈ってきました。特に病気や自然災害から守っていただくために。それは山や樹木、また巨石や岩石を神に見立てて。そのため今のような神社も鳥居もありませんでした。また、はっきりとした神の名前もありませんでした。ただ、漠然とした神が存在し、いつも自分たちを守って下さっていると信じていたのです。そのため、何かにつけて神に感謝をしていました。また、自然の猛威にさらされた時や病気になった時も早くよくなるように祈ってきたのです。そこには今のようなご利益的な信仰ではなく、神の見えない力で守っていただくと言う考えが根底にあったのです。そのため普段から守っていただくために、神にいつもお祈りを捧げ、感謝をしていたのです。ある意味で生活の一部となっていたのです。

弥生時代に入って、大陸から多くの移民が入って来て、自分たちが信仰していた神を祀るようになってきました。それは道教だったり、ヒンズー教だったり、さらにはイスラム教などの神々だったのです。それらの神をそれまで縄文人が信仰していた聖地に祀るようになり、より具現化していったのです。さらに仏教が入ってきたことでさらに具現化し、神の名前やその役目などが明確化されて今に至っているのです。特に明治に入ってから、天皇の尊厳を高めるために神社をより神格化させるため、より具現化して格式のあるものにしていったのです。伊勢神宮や熱田神宮は江戸時代まではさほど信仰があったわけではありませんでしたが、神社も何とか人に来てもらうために興などを作って詣で客の獲得をはかったのです。したがって特別信仰があったわけではなく、観光がてらに行くような人が多かったのです。しかし、明治政府の力によって神社はより格式のあるものにされ、神と人との距離が遠ざけられてしまったのです。

神道とは本来、神につながる道であり、神といつも通じることを目的としたものなのです。神とつながるとは神の子であることを認識し、いつも神の考えに合った行動や発言をしているかを確認するためのものなのです。神の考えに沿った生き方をしていくための方法が、神道なのです。残念ながら今の神道は本来のものから逸脱し、ご利益祈願に念願成就の場と化し、神の考えなど上の空、またそれを宮司や神主が率先しているので話にもなりません。そんな神社に神様がいるわけがありません。いるのは人の我欲でできた動物霊や妖怪の輩でしょう。最近よく神社めぐりをする人が増えてきましたが、単なる興味本位や御朱印集めに行くのはやめておくとよいでしょう。邪気に取りつかれるのが落ちです。本当に人のため、家族のための祈願をするのであれば神様も降りてきて下さるでしょう。自分の我欲をお願いに行けば、邪気のいい餌食になるだけです。そして神社で行われるいろいろな儀式も、多くは形だけで何の意味もありません。宮司も巫女もその本当の意味を知らないでやっているからです。まさしく形骸化しているのです。
神の道、それは神につながる方法。それが本当の神道です。神道の根幹にあるのはやはり神の存在を信じ、いつも神の思いに沿う生活をしていくことです。そのためには神のことをいつも意識する必要があります。行動や発言に。むつかしいと思われがちですが、日本では昔から「お天道様が見ている」と言う考え方があります。お天道様が神で、日々の生活をいつも見守っているから道にそれたことはできないと考えられてきたのです。このことが神の思いに沿った生き方なのです。お天道様とは太陽のこと、いわゆる太陽信仰のことです。太古から日本や他の国でも、太陽信仰がありました。これが神を崇める始まりなのです。太陽信仰がいろいろと発展し、さまざまな神が生まれてきたのです。たとえばアマテラスや大日如来、さらには古代文明のマヤやアステカも太陽信仰でした。呼び名はちがえど太陽を神として崇めていたのです。日本の国旗もまさしく太陽信仰の現われです。そして、月や金星、火星、北極星、など目に見える星を信仰するようになり、そこからさまざまな神が生まれてきました。

目に見えないものを信仰するには、何かしらのものをそれに見立てる必要があります。先ほどの星や太陽のように。しかし、それはあくまでも仮のものであって、本当は目に見えない存在がいることをしっかりと昔の人は認識していたのです。神にまつわるさまざまな神話があります。神話の題材になったのは、人々の夢なのです。夢は目に見えない存在とつながる唯一の方法なのです。睡眠時に私たちの脳はある種の覚醒状態になります。起きている時には眠っている脳の一部が、深い眠りにつくと覚醒するのです。それは眉間の奥にあるグリンピース大の松果体が活発に動き出すのです。現代医学では松果体はメラトニンと言う睡眠ホルモンを作りだし、このメラトニンがセロトニンと言う脳の感情をコントロールするホルモンに代わることがわかっています。実はこの松果体は目に見えない存在とつながる臓器でもあるのです。

昔の人はこの松果体がとても発達していて、現代人の5倍ぐらいの大きさでした。松果体はある種のホルモンを作りだし、脳全体を覚醒させるのです。つまり、脳は生涯わずかにしか使われないと言われています。起きている時のことで、実は眠っている時に松果体の力で全体が活動するのです。脳の特に旧皮質と呼ばれる部分が。この部分は人間が進化する過程で、生きていく上で必要な生命を維持する機能を司る部位で、その上を新皮質と言う部位がおおっています。ものを考えたり見たり聞いたり、感じたりするのはこの新皮質の部位となります。旧皮質は実はある意味での超能力を発揮する部位でもあるのです。予知能力や透視能力、さらには人の心が読めたり、念力や目に見えない存在を見ることができたりと。今でもこのような力を持っている人が時々いますが、その人たちは松果体が生まれながらにしてとても発達しているのです。子供も5歳ぐらいまではとても発達していて、見えないものが見えたり、超能力的は力を発揮することもあります。しかし、一般的には10歳ぐらいまでには松果体は萎縮するので、そのような力はなくなっていくのです。

眠っている時に見る夢の多くは、覚醒時のことを断片的につなぎ合わせ、自分の都合のよいようにして情報を処理しているのです。つまり、記憶するものと不要な情報を選別しているのです。そしてもう一つの夢が、目に見えない存在からのメッセージやお告げなのです。いわゆる夢枕とか、亡くなった人が夢に出てきて何かを語りかけるとか、神様が出てきてお告げをいただくとか、さらにはしばらく会っていない人が出てきて大切なことを伝えるとかがそうなのです。特に神からのお告げやメッセージをまとめたものが神話の本になっているのです。それをまとめたものが古事記や日本書紀となったのです。

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