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新時代通信No58【世界の歴史4】

21年10月25日

この通信では世界の歴史をお伝えします。キリスト教の成り立ちとその実情をお伝えしましたが、もう一つ大切なことがあります。イエズス会と宣教師の関係です。これらの存在がキリスト教の普及と多くの国を植民地化し、ヨーロッパの国々に莫大な富をもたらしたことはあまり知られていません。

 

イエズス会は当初、純粋にキリスト教を多くの人に信仰してもらうために、信念を持った若い男性が集まってできた会でした。しかし、その後教皇の命によって世界中に派遣されるようになり、その国々の実情と特徴をつぶさに報告させるようになりました。日本にも信長の時代にフランシスコザビエルがやってきて、日本には豊富な金と銀があることを本国に伝えています。そして信長の人柄や他の武将についても詳細に伝えています。これを元に本国ではその国をどのように侵略すのかを周到に計画し、さまざまな手を使って巧妙にその国を侵略して植民地化していったのです。イエズス会はいわばスパイで、宗教普及の名目で世界各地に出向いて、本国が喜びそうな資源や産物、さらには花などの植物や動物などあらゆるものを対象につぶさに調べ上げました。中でも中国のお茶は当時のヨーロッパの貴族の間で流行し、イギリスが一手に買い占めていたのですが、当時はお金ではなく物々交換で交易が行われていたので中国に対しての対価となる物がなく、その穴埋めとして阿片を使ったのです。

 

始めは嗜好品として親しむ人が増えていきましたが、だんだん中毒になる人が増えていきさすがにこれでは中国の国が滅びてしまうと感じるようになった当時の皇帝がイギリスにお茶を輸出することをやめたのです。イギリスはドル箱であったお茶の輸出を止められてしまい大あわてとなり、多くの軍隊を送り込んで中国に侵略したのです。これがアヘン戦争の真実です。その後近代兵器の前に中国も赤子の手をひねられるようにして、不条理な停戦協定を結ばせられたのです。それが香港とマカオの期限付きの没収なのです。およそ150年の時を経て中国に返還されたのです。イギリスはイエズス会を使って多くの国を侵略し、植民地化していきました。インドもその一つで、早くから目を付けられて植民地化されました。インドはカースト制によって身分制度が確立されていましたが、下層の人たちはいつも貧困にあえいでいたためキリスト教を普及させるには格好のターゲットになったのです。イエズス会はじょじょに信徒を増やしていき、さらに上層の人たちを襲うように扇動したのです。その結果インドはある意味で革命が行われ、下層の人たちが実権を握るようになりました。そこにイギリスから軍隊がやって来て、下層の人たちを皆殺しにして実権を握るようになったのです。

 

イギリスはこのようにしてイエズス会を使ってキリスト教を普及させ、その国の権力者を陥れてそのすきに植民地化することをしてきました。アフリカ諸国や中東でも同じ手口を使っていきました。日本もその予定でしたが、家康がそれを見抜いて鎖国することで防いだのです。しかし、長崎を始めすでにキリスト教を信仰する人が多くいたため、それらの人を排除するために多くの犠牲を伴いました。宗教によって洗脳された人たちを元に戻すことがいかに大変であるかが歴史からうかがえるのです。

 

イエズス会はさらに南米のインカやマヤにも進出し、その情報を元にスペインやポルトガルが進行していきました。スペインはインカを、ポルトガルはマヤを侵略し、多くの人を虐殺しました。この二つの国の侵略の特徴は、侵略した国の文化や宗教をすべて抹消して、自分たちの文化や宗教を根付かせるようにしたのです。そのため、インカやマヤの王族や宗教に関係する人たちを根絶やしにしたのです。その結果、何千も前から伝わってきた文化が途切れてしまったのです。マヤ暦は有名ですが、それを読み取ることができるシャーマンのほとんどは殺されてしまったため、現在マヤ暦を正確に読み取ることができる人はいないのです。ただ、多くの研究によりマヤ暦の解読方法がある程度正確にできるようにはなってきました。また、インカには多くの財宝があったのですが、それをすべてスペインは本国に持ち帰り王宮建設のために使いました。特に金の装飾品は膨大なもので、それをほとんど溶かして宮殿の装飾に使ったのです。ごく一部が残されて今でも国立の博物館に展示されていますが、莫大な量の金が強奪されたのです。しかし、このような残虐行為は決して許されることはありません。スペインとポルトガルには大きな裁きが下されるでしょう。自然災害によって。

 

まだ他にもイエズス会によって布教の名の元に侵略し、植民地化された国々は多くあります。植民地にされた国ではキリスト教を強制的に信仰させられ、それまで信仰していた宗教は徹底的に破壊されました。ただ、インドはその歴史の古さと多神教だったため、破壊すると暴動が起こる可能性があるために破壊することはしなかったのです。現在のキリスト教の信者が世界で一番多いのはこのような歴史があったからです。今ではすっかり植民地時代のことは忘れて熱心な信者となっていますが、多くの人の命が奪われてきたことを今一度認識する必要があります。日本も同じようなことが行われてきたのです。それは江戸時代に蝦夷地開拓のため多くの武士家族が今の北海道に渡り、先住民のアイヌの人たちの土地を奪い、さらに彼らが神として崇めていたすべての自然を自由に使わせないようにしました。たとえば川でサケをかってに取ってはいけないとか、熊を神聖化してはいけないとか、さらには刺青(タトゥー)をしてはいけないとか、さまざまな制約をしていったのです。そして彼らの信仰する神々を仏教に回心させようとしましたが、アイヌの人たちは受け入れず住み慣れた土地を捨ててより未開の地へと去っていったのです。

 

神は存在すれど、その受け取り方は国や地域、そして時代によって千差万別です。それを強制的に押し付けていくのが宗教だと言えます。何度もお伝えしてきているように、宗教は一部の権力者が多くの人を支配するために作ったもの、キリスト教もイスラム教も仏教もヒンズー教も、そして現在の神道も。その大元は権力者がその権力をいかに強めるかによって、いつも変わっていくのです。つまり、権力者の都合によって信仰する神の対象は代わり、また神の解釈も変わっていくのです。いつの時代も神は権力者によっていいように使われてきたのです。しかし、これからはちがいます。神自身が直接人々に本当の信仰をお教えになる時が来たのです。それについては別のナンバーで詳しくお伝えしますが、神自身が動かれることでおそらく今まで人が作ってきたすべての宗教は消滅していくでしょう。特に多くの人を欺き、そして時には人殺しまでさせてきた宗教はその罪の重さで壊滅的になるでしょう。おそらく後2年以内に。この通信は2021年の10月中旬に書いています。宗教がないと人は生きていけないのでしょうか、人は辛い時や苦しい時に何かにすがりたくなります。その時に手お差しのべてくれる人が何かの宗教を信仰していると、その人の宗教を信じていくのです。逆に言えば、特に現在の新興宗教はそうやって信者を増やしていくのです。苦しい人や悩んでいる人をいつも探しているのです。そして神仏にすがれば楽になると言って、入信させていくのです。それが昔からの方法なのです。

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