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新時代通信No139【日本の神々31】

22年02月28日

この通信は「日本の神々」についてお伝えします。現津神の元祖と言える神様をご紹介します。アメノタヂカラオノカミ(天手力男神)とイシコリドメノカミ(伊斯許理度売神)、オオゲツヒメノカミ(大宜都姫神)、アマツミカボシノカミ(天津ミカ星神)、ヤツカミズオミツヌノカミ(八束水臣津野神)、イザサワケノカミ(伊奢沙別神)などがおみえになります。

 

アメノタヂカラオノカミはアマテラスノカミが隠れた天岩戸を開き、その岩戸を投げ飛ばした力持ちの神様とされています。やはりこれも事実ではなく、この神様は強い力を授けてくれる神様なのです。力とは物を持ち上げる力ではなく、強い意志を授けてくれるのです。困難に立ち向かう強い意志、正義を正す強い意志、そして悪に立ち向かう強い意志を授けてくれるのです。男とは、男性だけでなく女性も男のように時には強い意志を持って立ち向かうようにさせる神様なのです。この神様が一番応援する人は、どんな困難にあっても人のために懸命に何かをする人に強い意志を与えてくれるのです。したがって、たんなる力持ちの神様ではないのです。

 

イシコリドメノカミは八咫の鏡(ヤタノカガミ)をお創りになった神様だとされています。これも事実ではありません。三種の神器である八咫の鏡は伊勢神宮にあるとされていますが、現在はその消息はわかりません。なぜこの鏡が三種の神器となったのか、青銅を作る技術は朝鮮半島から伝えられました。古墳の青銅器もそうですが、昔は青銅で作られたものはとても貴重であり、権力の象徴としての価値があったのです。特に鏡は見るためのものではなく、太陽の日差しを反射させることで時の権力者がその権威を下々の人々にアピールするために使われたのです。つまり、スポットライトを人々に照らすことで、その神秘な力を表現したのです。当時はとても貴重なものだったので、人々はその光を当てられると恐れおののいたのです。まさしく水戸黄門の印籠のようなものだったのです。

 

この神様の御役目は多くの人の邪心や悪心を取り払い、節度ある考え方に改めさせるのです。ある意味で人の心を改心させる神様なのです。どのようにして改心させるのか、時には病気やケガをさせたり、時には自然災害や火事で家や財産を失わせるとか、さらには大きな困難を与えるのです。それでも改心しなければ、時にはすべてを失うことになるかもしれません。命まで失うことはありませんが、無一文になってしまうこともあります。

 

オオゲツヒメノカミは料理の上手な神様とされていますが、やはり関係ありません。この神様はとても細かいことが大好きな神様で、織物や木工品を作る人を導きます。日本の伝統工芸品の多くはこの神様が導いてくれているのです。特に着物や帯などの細かい細工は、この神様の力によって導かれてきたのです。多くの職人はこの神様をもっと大切にするとよいでしょう。そして、この神様がよりその御力が発揮できるように、伝統工芸にたずさわる人を増やしていくことが必要なのです。

 

アマツミカボシノカミの神様は星の神様と言われていますが、星は星でも夜空の星ではなく、暗闇に明かりを灯してくれる神様なのです。暗闇とは、苦しいんでいる人や悲しんでいる人の心の状態で、そのような人に生きる希望を与えてくれるのです。希望とは、幼い子を亡くした親に次の子を授けるとか、不治の病にかかった人にわずかな時間でも生きていることのすばらしさを感じさせたり、経済的に困窮している人にわずかでも足しになるように援助の手を差しのべたりするのです。すべてを助けてくれるわけではありませんが、少しでも希望が持てるようになれば人は頑張ろうと言う気持ちになるのです。そのきっかけを与えてくれる神様なのです。そしてもう一つが、亡くなった人の魂がいつまでもこの世でさ迷っているので、その魂を導く明かりとなるのです。この神様の元に集まってきて、上に上っていくのです。

 

ヤツカミズオミツヌノカミは出雲の国土をお創りになった神様と言われています。これもまた関係ありません。八つの水を束ねるとは多くの川を治水して、人の集まる場を作る神様なのです。人が集まって村や町を作ることで多くの人がにぎわうようにしてくれるのです。津は港や人が集まるところという意味で、野はそこに畑や田んぼができていくのです。人々が住みやすい環境を整えてくれる神様でもあるのです。しかし、今は環境破壊が進み、この神様はとても悲しんでおられるのです。昔のような里山や田園を取り戻したいと切に願っておいでになるのです。そしてこの神様はさまざまな環境を整えられるので、破壊された環境を復元するために台風や大雨による洪水で一度リセットするのです。特に川の源である山の環境を。これからますます山崩れや土石流が多くなるでしょう。植林によって山の自然体系は変わり、ダムや砂防ダムで水の流れも変わってきました。自然を取り戻すには一度リセットしなければならないのです。

 

イザサワケノカミは古事記では豊漁の神様として描かれていますが、この神様は漁など関係なくそのお役目は、多くの人が食べ物に不自由しないようにしてくれる神様なのです。特に農作物や木の実に果物などが豊作になるようにしてくれるのです。奢は、おごる、人に御馳走することであり、沙は細かい砂のことです。多くの人にたくさんの食べ物を与えてくれる神様なのです。分け隔てなく。そんな神様が一番お望みになっているのが、自然の営みです。今の農業は化学肥料や農薬を大量に使い、ハウス栽培や水耕栽培が進み、さらには遺伝子組換えも盛んに行われています。このようなものを食べていると人の体はどんどんおかしくなっていくのです。さまざまな病気を作り出し、自然も破壊していきます。この神様もとても憂いているのです。いつになったら人は目覚めてくれるのかと。

 

多くの神様がその御役目を果たしたくても、昔と環境や人の考え方が大きく変わってしまったために、その御役目が果たせないのです。そのことを天津神や国津神も大いに憂いているのです。そのために自然災害や異常気象を引き起こしているのです。それでも多くの人は目覚めようとはしません。であれば、さらに自然災害や異常気象をエスカレートさせるしかないのです。すでにそれは勢いを増しています。火山の噴火や地震がこれからさらに多くなるでしょう。それでも多くの人が目覚めなめればどうなるのか、その時は巨大な隕石が落下してくるでしょう。おそらくあと5年後にははっきりするでしょう。一人でも多くの人が早く目覚めることを祈るばかりです。すでに少しずつ目覚める人が増えてきています。しかし、大方は変わりません。目覚めた人は周りの人に日々の行いで示してください。話してもなかなかわかってはもらえません。日々の善行を実践することでわかってもらうしかないのです。

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