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新世紀通信

新世紀通信No47【封鎖】

24年01月10日

イスラエルがガザ地区を攻撃し始めてすでに3ヶ月がたちますが、一向に収まる気配はありません。さらに、レバノンやイランも関わるようになり、その規模は大きくなりつつあります。そして、紅海では多くのタンカーや貨物船が攻撃を受けているため、紅海を避けて大回りをしています。さらに、これからホルムズ海峡が封鎖される可能性が高まるのです。

 

ホルムズ海峡は、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などから石油がタンカーに乗せられて通る、重要な海峡なのです。そして、この海峡の対岸にイランがあるのです。イランはすでにこの海峡に多くの戦闘兵器を準備しています。いざとなれば、この海峡を封鎖するつもりなのです。そうなると、日本を始め多くの国は石油を輸入できなくなってしまうのです。石油だけではなく、天然ガスも同様なのです。その結果、日本やヨーロッパ、さらにはアメリカの経済は崩壊してしまうのです。アメリカは自国で石油をまかなうことはできますが、石油市場に莫大なお金を投資しているので、金融関係が真っ先に崩壊してしまうのです。イスラエルとアメリカは一心同体なので、イスラエルの暴挙を封じ込めるにはこの海峡を封鎖することが一番効果的なのです。

 

そして、日本も直接イスラエルの暴挙に加担しているわけではありませんが、アメリカの手先となっているため、同類と見なされているのです。サウジアラビアやアラブ首長国連邦は、充分な資金を持っているので、しばらく石油を輸出しないでも、痛くもかゆくもないのです。サウジアラビアはアメリカ寄りの姿勢を示してきましたが、イスラエルの暴挙に対してかなり憤慨しているため、いよいよロシアや中国側に付こうとしています。中国は石油がのどから手が出るほど欲しいので、大歓迎なのです。西側諸国の多くが中東からの石油や天然ガスの恩恵を受けているため、この海峡が封鎖されたら、多くの西側諸国の経済は崩壊していくでしょう。

 

さらに、ヨーロッパとアジアを結ぶ航路となっている紅海も、イランの過激派組織がタンカーや貨物船を攻撃したり、ハイジャックしているため、その多くが紅海を避けて遠回りのアフリカのケープタウンを経由しているのです。およそ6倍の時間と経費をかけてヨーロッパとアジアの輸出入をしているのです。また、中国は、フイリピンやマレーシアの海域をかってに占拠して、自国の領域だと主張しています。この海域もヨーロッパとアジアを結ぶ重要な航路なので、中国が軍事的に通行を阻止したならば、おおきな損害が生じてしまうのです。ロシア、中国、イラン、北朝鮮はつながっていて、西側諸国を崩壊させる準備を着々と進めているのです。

 

そして、その影響を一番受けるのが日本なのです。石油や天然ガスの輸入が途切れ、ヨーロッパなどへの輸出ができなくなれば、日本の経済は完全に崩壊してしまうのです。唯一の頼みの綱であるアメリカも、石油市場の崩壊で金融市場も崩壊し、経済は麻痺してしまうので、輸出入もガタ落ちしてしまうのです。このようなことが起こる可能性がとても高まっているのです。おそらく、この夏には同時に封鎖が起こることになるでしょう。日本の石油の備蓄量はおよそ200日分です。その間に封鎖が解かれるかどうかは、今ところはわかりません。このような非常事態に、さらに地震や火山噴火が重なっていくのです。

 

暗くなる話ばかりで申し訳ないのですが、あまりにも多くの人がのんきにしているので、いざという時にあわてふためいて正常な判断ができなくなり、パニック状態になってしまうことが一番心配なのです。多くの人がパニック状態になることで、二次災害が発生することを防がないといけないのです。いかに冷静に対処するかが、一番大切なのです。そのためには、今一度災害時の避難場所や、避難経路、家族との連絡方法や水などの備蓄品をしっかり確認しておくことが必要とされるのです。今年は、地震や火山噴火が多くなる年回りです。いつどこで発生してもおかしくないことを、しっかりと認識するようにしてください。

 

現在、能登半島では、水道や電気の復旧のメドが立っていない地域が多く、トイレなどの生活用水が絶対的に不足しています。さらに、孤立した集落も多く、支援物資が充分に行きわたっていません。避難所も飽和状態の所が多くて、多くの人が劣悪な環境下に置かれているのです。このままでは、災害関連死がどんどん増えていきます。持病の悪化や、カゼやインフルエンザから肺炎となったり、運動不足によって脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまうのです。このような被害を少しでも減らすためには、自分たちでできることを少しでも実践していくしかないのです。生活用水の確保や、食糧の調達、赤ちゃんや老人の紙おむつやミルクの調達、他にもさまざまな物を調達する係を作って行うのです。さらに、苦情係や老人のトイレ誘導係、仮設住宅の申し込み係、家族の安否確認係など、必要に応じて係を作って、各自が責任感を持って行っていくのです。そして、これらを統括する責任者が采配していくのです。できたら、このようなシステムを普段から作っておくとよいのです。

 

石油や天然ガスが充分に入ってこなくなると、電気やガスが充分に供給できなくなります。場合によっては、計画停電などが発生するかもしれません。都市ガスも同じです。オール家電で生活している人は、停電した場合の備えをしっかりとしておく必要があります。高層マンションなどに住んでいる人も、エレベーターが一時的に使えなくなる場合を想定して、備えを充分にしておいてください。ただ、トイレが使えなくなると高層マンションでは大変なので、簡易トイレも備えて置くとよいでしょう。車のガソリンはいつも半分以上は入れておくようにし、スマホなどの充電器も充分に備えて置くとよいでしょう。

 

いずれにしても、石油が不足すればあらゆる面で影響が出てきます。すべての物の値段は値上がり、製造業もスムーズに生産はできなくなるでしょう。物流も滞り、スーパーやコンビニの商品も品薄となるでしょう。さらに、通勤や通学に使われる電車やバス、そして自動車やバイクも支障をきたし、思うように通うことができなくなるでしょう。徒歩や自転車で通えるところに変更することを考えていかなければならなくなるでしょう。生活スタイルをこれを機に見直して行くとよいでしょう。通勤や通学を自転車や徒歩で行ける所にするとか、リモートワークが主体の仕事にするとか、さらには自営にするとか。これからの時代に合わせた生活スタイルに、少しずつ変えていくとよいでしょう。大都会での生活は、かなり厳しくなっていきます。地方や田舎絵への移住も検討していくとよいでしょう。

 

封鎖は海だけではありません。ロシアがウクライナを占領下に置くと、ヨーロッパと日本との航空機のコースが今までとは異なるようになり、かなり迂回することになります。その結果、運賃は1,5倍から2倍に跳ね上がることになるでしょう。すべてが値上がっていくのです。

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