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新世紀通信No50【宗教】

24年01月15日

宗教はある意味で人が作り上げたものなのです。はるか昔から、人々は神を信じてきました。そして、神を祀る儀式をしたり、お供え物をしてきたのです。今でも、田舎では山の神や村の氏神を祀っていますが、これを宗教とは言いません。宗教とは、一部の人が多くの人を支配するために作られたものであり、組織化されたものなのです。

 

日本には多様な宗教がありますが戦後、新たに作られた宗教の多くは、教祖を頂点にしたピラミッド型の組織が確立されていて、多くの信者から多額の寄付金を集めています。さらに、さまざまな手段を使って信者を増やし、時には詐欺的な行為までしています。その最たるものが世界統一教会で、借金までさせて寄付をさせていたのです。これに近いようなことを多くの新興宗教はやっているのです。しかし、いよいよこのような宗教団体も滅びる時がきました。昨年、幸福の科学と創価学会の教祖が亡くなり、さらに亡くなるか、病気などで表に立てなくなるでしょう。教祖の周りには多くの手下がいますが、いざ教祖がいなくなれば権力争いをして、自滅していくのです。多くの信者が離れていくことになるでしょう。

 

仏教もある意味で、多くの人を支配するために作られてきたのです。仏の教えを信じれば、極楽浄土に行けると信者を集め、逆に信じなければ地獄に落ちると脅してきたのです。地獄絵はまさに信者を増やすための、脅しの道具でもあったのです。江戸時代になると、檀家制度が作られるようになりましたが、これは幕府に対して不満を持つ者を監視するためのシステムだったのです。寺が地域の人たちをある意味で、いつも監視して、幕府や藩に対して反逆行為をする者がいないかをチェックさせていたのです。その代わりに、寺は幕府や藩からそれなりの報酬を受けていたのです。しかし、寺は私腹を肥やすために、檀家から口実を付けては寄付金を集めていったのです。もちろん、仏の教えを誠実に伝える僧侶も多くいましたが、今は金儲けのことばかりを考える僧侶が多くなってしまいました。そのため、檀家から抜ける人が多くなり、寺も存亡の危機にさらされているのです。

 

日本の仏教は13宗派に分かれていますが、さらに細かい宗派に分かれているため、何百と言う宗派があるのです。元は釈迦の教えを伝えていたはずなのに、考え方が長い年月で少しずつ変わっていき、新たな宗派が生まれていったのです。しかし、釈迦の教えは基本的には一つのはずです。それが、いくつもの宗派に分かれてきたのは、その教えの解釈が異なるからです。どのように解釈するかは自由なのですが、それを宗教として形作っていくと、しだいに組織化されてお金を求めるようになっていくのです。信者を集めるために大きな仏像を作ったり、立派な寺院を建てたり、さらにはきらびやかな御殿を作っていくのです。釈迦の教えを乞うのに、どうして立派な寺院や御殿が必要なのか、ましてや巨大な仏像を建てる必要があるのか。奈良の大仏も、ある意味で時の権力者が、多くの人を支配するために建立したのです。昔から、宗教は権力者の道具として使われてきたのです。仏教もその多くは、時の権力者が庇護して利用してきたのです。そろそろ、仏の教えを伝えていくことの原点に戻る時が来ました。

 

仏教と並んで、日本では神道が古くから信仰されてきました。仏教と異なるのは、信者を組織的に集めてムリな寄付金を強要しないことです。しかし、戦後に乱立した新興宗教の多くは、神の名の元に多くの信者をあらゆる手段を使って勧誘し、寄付金を強要しているのです。もちろん信者は洗脳されるので、強要されているとは思っていないのですが、場合によっては返済できない額の借金までして寄付させているのです。なぜこのような宗教が乱立するようになったのか。日本は八百万の神がいるとされています。そのため、さまざまな神を受け入れやすい下地があるのです。そして、一つの神に固守していないので、自由気ままにさまざまな神を拝んでいるのです。ある意味で、浮気性でもあるのです。しかし、何か困ったことや苦しいことがあると、「苦しい時の神頼み」となり、一心不乱に拝むようになるのです。そのような時に、新興宗教の人たちがさまざまな手を使って勧誘してくるのです。場合によっては、宗教とは言わずに、占い師やボランティア団体と偽って。

 

日本人が新興宗教にはまりやすいのは、特定の神仏をしっかり信じていないからです。どの神仏を信じるかは自由なのですが、心のより所とするための信仰をしなければならないのです。多くの神社や仏閣は、さまざまなご利益を宣伝して人集めをしています。そもそもご利益ありきの神頼みは、人が作り出したものなのです。神仏の本当の御役目は、人々を正しい生き方に導くことなのです。神仏によってその導き方は異なりますが、時には厳しく、時には優しく、そして大きな愛を持って人々を導いてくれるのです。ご利益を与えることが神仏の役目ではないのです。そのことをしっかりと認識し、そして日々神仏に感謝する生き方をしていけば、悪質な新興宗教にはまることはないのです。

 

日本の神仏の本当の御役目は、正確に伝えられていません。古事記や日本書紀の内容はほとんどがでたらめで、神社の宮司も自分が祀っている神の本当の御役目や素性は知らないのです。まずは、身近な神の本当の素性とお役目を知らなければなりません。そのためには、私の店のホームページのブログにある、「神時代通信」を読むようにしてください。代表的な神仏の素性と御役目が書いてあります。まずは、そこからがスタートとなります。神仏には意志はあっても、実体がありません。神仏の意志を実践するのが人なのです。つまり、これからの時代は神仏と人が一つになっていく時代なのです。何度もお伝えしていますが、神仏はご利益を与えるために存在しているのではありません。ご利益を与えると称して、多くの寄付や物を要求する神仏は邪神なのです。そのことをしっかりと認識してください。

 

日本には多くの神仏がおみえになりますが、それは日本人がこれからの社会を率先して築いていく役目を持っているからです。しかし、多くの日本人は自分の我欲にとらわれてしまい、神仏とつながる状態にはなっていないのです。そこで、地震や火山噴火、さらには食糧危機やエネルギー危機によって、一度どん底の状態にさせることで、何が一番大切なのかを気づかせようとしているのです。それでも、自分の我欲にとらわれている人は淘汰されていくのです。まさに、それが始まっているのです。人を思いやり、支え合い、そして心から神仏を信じる人だけが残されていくのです。

 

宗教はこれから崩壊していきます。しかし、神仏は不滅なので、一人一人がそれぞれの神仏を信じ、つながっていくのです。神社や仏閣に神仏はいません。信じればいつもそばに来てくれるのです。もし、ご自分とつながる神仏がわからなければ、私に聞いてみてください。

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