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新世紀通信No55【浄土】

24年01月22日

仏教では、最終的には極楽浄土に行くことが必要であると考えられています。極楽浄土にはさまざまな仏様が暮らしていらして、私たちにいろいろなことを教えてくれるとされています。極楽浄土に行くためには、さまざまな煩悩をすべて取り除かなければなりません。そのための方法が、各宗派によって異なっているのです。

 

さまざまな宗派がある仏教は歴史が長いゆえ、またインドから中国を経て日本に渡ってきたため、さまざまな解釈をするようになったのです。日本に渡ってからもさらに解釈が分かれていったため、多くの宗派が誕生したのです。そもそも仏教の原点は釈迦にあるのですが、インドのヒンズー教や中国の道教が混在したため、釈迦の教えがかなり変えられてしまったのです。そもそも釈迦の教えの中に、極楽浄土なるものは存在していません。また、地獄や鬼の存在もありません。純粋な釈迦の教えは、ただ煩悩を捨て去ることだけなのです。どのように煩悩を捨て去るかも、さまざまな方法があるのですが、なかなかできないゆえにいろいろな方法が生まれてきたのです。

 

現在の仏教の多くは、それぞれの信仰を守るために懸命に活動しているのですが、ある意味で形式にとらわれてしまって、釈迦の教えから遠ざかっているのです。葬儀や盆、彼岸の法要が主な仕事となり、さらに檀家からの寄付金を集めることに忙しくしています。このような状態が続いているため、檀家離れや墓じまいをする人が増えているのです。おそらく、あと10年もすれば多くの寺は廃墟となるでしょう。寺にもいろいろあって、京都などにある有名な寺は国や府からの援助があり、観光客も多く訪れるため、資金的には潤っているのですが、全体から見ればごく一部なのです。このような寺以外は、これからどんどん減少していくでしょう。

 

仏教がこれからも生き残っていくためには、やはり釈迦の教えを真摯に伝えていくしかないのです。そのためには、僧侶自身がその教えを実践していかなければならないのです。それができる僧侶だけが残されていくでしょう。仏教の在り方が大きく変わっていくのです。さまざまな如来や菩薩、明王や天部がおみえになりますが、神と同じようにご利益を与えるために存在しているのではありません。我欲によって苦しんでいる人たちを、正しい道に導くために存在しているのです。その導き方はそれぞれに異なっているので、自分に合った仏様を信心すればよいのです。お経をひたすら読んだり書く、座禅をする、断食をする、ご奉仕をするなど、自分に合った形で仏様につながっていけばよいのです。懸命にお経を唱えれば、極楽浄土に行けると言う考えは、何も知らない人を仏の教えに導くためのきっかけにはなりますが、それだけでは仏の教えを本当に理解することはできません。仏の教えは、実践して初めて体得していけるのです。

 

極楽浄土は本当に存在するのか、それは存在します。私たちの世界が3次元で、霊界が4次元、そして極楽浄土である仏界が5次元なのです。3次元からいきなり5次元には行けないのです。4次元でそれなりの修行をして、やっと5次元である仏界に行くことができるのです。
4次元の霊界で、どのように修行するのか。4次元世界はいくつもの段階に分かれていて、およそ100の段階があるのです。3次元である人間世界で、ある程度の徳を積むことで、魂のレベルが上がるのです。亡くなると次の段階に上ることができるのです。霊界では、段階を上げることはできないのです。つまり、人間界でしか魂のレベルを上げることができないのです。霊界では、それまで生きていたことを反省し、それを元にして次の人生をある程度決めるのです。どのようなテーマや目的にするのかを。そして、それに見合った環境や親を探して選ぶのです。およそ、200年から300年かけて決めていくのです。霊界では、他にもいろいろやることがあります。それまで生きていた人生を何度も振り返り、関わった人たちにどのような影響を与えたのかを詳しく体感していくのです。何気ない一言で人を傷つけてしまうことがあります。また、よかれと思ってやったことがおせっかいだったりすることもあります。それを、一つ一つチェックして検証するのです。

 

霊界では他にも、自分の過去や未来を見たりすることもします。未来は何通りもあるので、いろいろと見て決めていくのです。また、残された家族を見守ったり、一定期間守護霊となったりするのです。さらに、上の段階の霊からいろいろなことを教わったりしているのです。そのため、新しく生まれ変わるのに200年から300年かかるのです。本来は、何度も生まれ変わることで、霊界に戻る時は少しずつ段階を上げていくのですが、人間界で我欲にとらわれてしまって、悪いことをしていると霊界に戻った時は前回と同じか、ワンランク下の段階に下がってしまうのです。中にはどんどん下がってしまい、霊界の一番下にある段階の幽界に落ちてしまうのです。この段階になると、この世に未練を残した霊たちのたまり場となり、人間界と霊界を行ったり来たりするようになるのです。しかし、もうすでに幽界は抹消されました。本来なら少しずつ魂のレベルを上げていかなければならないのに、落ちるところまで落ちてしまった霊たちには、存在する価値はないのです。

 

地獄界は存在しません。しかし、私たち人間界に地獄は存在しているのです。戦争や紛争、テロや暴動、そして無差別殺人や金目当ての殺人などがまさに地獄なのです。このようなことが日常茶飯事で起きている人間界こそが地獄界でもあるのです。このようなことがいつまでも続くことは許されないのです。大元の神は地獄界を作るために人類を誕生させたのではありません。平和な世の中である天国を創るために、人類を誕生させたのです。いよいよその時が来たのです。我欲にまみれた人はすべて淘汰されていきます。そして、魂がちゃんとステップアップしていく霊界を再構築して、多くの霊が極楽浄土へ行けるようにさせるのです。そのための大変革が今、起こり始めているのです。

 

極楽浄土である仏界もいくつもの段階に分かれていて、天部、明王、菩薩、如来と大きく四つに分かれていて、それぞれがさらに細分化されていきます。それぞれの御役目があるのですが、人が人として正しい道を歩めるように導いているのです。決してご利益を授けるために存在しているのではありません。時には、悪の心を持つ人をこらしめ、時には苦しんでいる人の心を癒してくれるのです。多くの人の心の穢れを浄化し、極楽浄土に上れるように御働きになっているのです。その役目を辛抱強く続けていくことで、それぞれの仏の次元も上に上っていって、神界に入っていくのです。逆の言い方をすれば、仏は神の化身でもあるのです。神は目に見えないため、人々が少しでも神のことを感じやすいようにさせるために、神が次元を落して仏となったのです。江戸時代までは神仏は一体のものとして信じられてきました。明治政府が強引に分離させたのです。神仏は一つであることを今一度認識する必要があるのです。

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