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新世紀通信

新世紀通信No60【希望】

24年01月26日

これで、この通信は最後となります。今まで、さまざまなことをお伝えしてきましたが、どうしても暗い内容が多くなってしまいました。最終号では、少しでも希望を持っていただくための内容にします。これからの時代に希望を持ってもらうためのものでもあります。希望が持てれば、どんなに辛くても前向きに生きていけるのです。

 

今、世界中で日本の文化に興味を持つ人が増えています。アニメや和食、仏教や日本古来の神道、さらには自然と共生した生き方や、日本のさまざまな文化や伝統工芸に感動して、それをいろいろな形で学んでいる人が増えているのです。そして、日本に移住したり、学びに来るようになっているのです。日本人にとっては当たり前のようなことが、外国の人にはとても新鮮で興味深いのです。日本の文化はとても独自なものがあって、他の国の人にとってはある意味でとても神秘的なものでもあるのです。その根源にあるのは、自然との共生と目に見えない存在を感じ取ることにあるのです。ヨーロッパやアメリカ、中国の人たちは自然を支配し、自分たちの思うようにしていいと考えています。神仏を信じてはいますが、ある意味でご都合主義的なところがあり、自分の願いを叶えてもらうための信仰が多いようです。日本では、目に見えない存在に生かされていると言う考えが主体になっています。

 

日本の根源的な考えに基づいて発展してきた文化に、多くの外国の人たちがひかれているのです。なぜひかれるのか、多くの人が今まで信じてきたことに対して違和感を感じるようになっているからです。経済を発展させるために自然を破壊し、生活を豊かにさせるためにお金を稼ぐことに翻弄したり、さらには宗教の名の元に人殺しをしたりと、何が一番大切なのか、そして生きていくために何を一番大切にしなければならないのかを考えるようになっているからです。もちろん、すべての人ではなく少数の人ではありますが、確実に増えているのです。日本の自然や文化に触れることで、ますますひかれていく人が増えていくでしょう。しかし、肝心の日本人がそのすばらしさにあまり気づいていないのです。未だアメリカやヨーロッパの文化にあこがれている人が多いのです。日本人こそが今、日本の根源的な文化や精神世界をしっかりと認識しなければならないのです。

 

これから多くの人が、日本の文化や伝統的な生き方に賛同していくでしょう。このことが、日本人の大きな役目となっていくのです。新しい時代を創るための指標となるのが、日本の文化や伝統的な生き方となるのです。このことはすでに6000年も前から定められていて、やっとその時がきたのです。日本人のルーツである、縄文人の生き方こそがこれからの時代に必要となっていくのです。人と争うことなく、自然と共生し、目に見えない存在を信じていく生き方こそが、これからの時代には求められているのです。しかし、多くの日本人は残念ながら、その生き方を忘れてしまい、自然を破壊し、我欲にとらわれた生き方をしています。もう一度、縄文人の生き方を思い出すための試練が今、始まっているのです。一人でも多くの人が助け合い、思いやることを実践していくことが求められているのです。
明るい希望は他にもあります。コロナの影響でリモートワークが普及して、田舎や過疎地に移住して仕事をする人が増えてきました。自然の中で暮らすことで新たな発想が生まれ、家族と暮らす時間も増えて充実したライフワークを送っています。このような生活スタイルがこれからの時代の指標となっていくのです。数は少ないですが、自給自足をする家族も増えています。過疎地や田舎に移住する人が確実に増えているのです。これからもどんどん増えていくことでしょう。過疎地の活性化や高齢者が多い田舎が、住みよくなっていくのです。

 

今、多くの若者が神社仏閣に訪れるようになっています。パワースポットブームや御朱印帳ブームがきっかけとなっていますが、理由はどうであれ、神仏を信じるきっかけになればいいのです。神社仏閣に行くことで何かを感じて、さらに神仏のことを学ぶようになってもらえるといいのです。戦後、GHQによって学校で神仏のことを教えることは禁止されるようになりました。どこの国でも、神話や伝説は学校で教えています。そのことが国を愛することにつながり、しいてはその国に生まれたことに対して誇りを持てるようになるのです。明治政府が富国強兵のために天皇と神道を結び付けた教育をしてきたため、日本は変な方向に進んでしまいました。それを防ぐためにアメリカのGHQが、学校で神話や神仏のことを教えることを禁じたのです。その結果、自分の国に対する誇りを持てない人が多くなってしまったのです。今一度、神仏について多くの人がしっかりと学ぶ時がきたのです。

 

アメリカ大リーガーの大谷選手は、まさに希望の星です。二刀流としての活躍もさることながら、野球に対する真摯な態度、いつも周りの人に気を使ってえらぶることなく謙虚な態度を貫いています。さらに、多額の寄付を惜しむことなく出しています。多くの人が大谷選手の大ファンとなっていますが、その生き方や考え方をまねようとしているのです。まさに日本人を代表する人でもあるのです。大谷選手の活躍はこれからも続いていくでしょうが、そのことで世界中の人が日本人を再認識していくことになるのです。

 

大谷選手の他にも、海外で活躍する日本人は多くいます。5年前にアフガニスタンでテロに銃撃されて死亡した中村医師は、30年以上も前から自然災害や飢餓で苦しむ人たちを助けてきました。さらに、飢餓をなくすために自ら重機に乗って、用水路を作りました。地元の人たちは今でも彼を偲んでいます。このような日本人は他にもたくさんいるのです。私たちもこのような活動をしている人たちを支援していかなければなりません。たとえ小さなことで、多くの人が支えていくことで世の中は平和になっていくのです。戦争反対とさけぶことよりも、人のためにどんなことでもいいので、実践していくことが必要なのです。

 

日本は資源もなく、狭い国土に多くの人が住んでいます。だからこそ、助け合い、思いやりをもって生きていかないと住めなくなってしまうのです。多くの人がおそらくこれから、そのような生き方をしていくでしょう。このことこそが希望なのです。能登半島地震で被害を受けた人たちを何とか支えようと、さまざまな動きが始まっています。このことがまさに、日本人の原点となるのです。阪神淡路大震災や東日本大震災でも同じようなことが行われてきました。このような活動が継続して行われていくことが必要なのです。日本人が持っているYAP遺伝子が覚醒されるときがきたのです。この遺伝子を持っていない日本人も、持っている人に感化されていくのです。連鎖反応が起こっていくことが希望となるのです。

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