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新次元通信No22【認知症増加】

25年05月28日

この10年ほどで認知症の方がかなり増えてきました。高齢化が進んでいることもありますが、現在65歳以上の5人に1人が認知症を患っている状態です。これからさらに増えていくことはまちがいないでしょう。なぜ急速に認知症の人が増えているのか、さまざまな要因がありますが、一番の要因は血圧降下剤や睡眠薬の長期服用によるのです。

 

認知症にもいろいろありますが、一番多いのがアルツハイマー型認知症で、アミロイドベーターと言うタンパク質が脳の神経細胞に蓄積されて、その働きを低下させてしまうとされています。このタンパク質は、ある意味で脳内のゴミのようなもので、何らかの原因でこのゴミが脳内にたまってきて、神経細胞に悪さをすることで認知症が発症すると考えられています。なぜ、この脳内のゴミがたまってしまうのか、一つは運動不足によって全身の血流がにぶることで、ゴミの排泄もにぶってしまうためです。そして、多くの人が服用している血圧降下剤を長年服用していると、脳のすみずみまで血液が行きわたらなくなるため、結果としてゴミがたまりやすくなるのです。薬で血圧を下げるということは、血液の流れをゆっくりさせるので、ゴミの排泄もにぶくなるのです。運動不足も重なって、脳内にゴミがたまりやすくなることで認知症が生じやすくなっていくのです。

 

血圧が高い状態が続くと、脳出血や眼底出血、さらには心臓に負荷がかかりすぎて心筋梗塞などに、将来的になる可能性が高まるため、薬によって血圧を下げようとしているのです。しかし、血圧を薬で下げることで、特に脳内の血流がにぶることで、アミロイドベーターなどのゴミがたまりやすくなって認知症が発症しやすくなるのです。さらに、不眠症で安易に睡眠導入剤や安定剤を服用する人も多いのですが、これらの薬を長期にわたって服用していると、やはり脳内の血流が悪くなってしまうのです。その結果、ゴミが多くなって認知症を発症しやすくなるのです。血圧降下剤と睡眠導入剤や安定剤を長期にわたって服用していると、確実に認知症が発症していくことになります。このことを医師たちはそれなりにわかってはいるのですが、これらの薬は医療機関にとってはドル箱になっているため、出さないわけにはいかないのが現状なのです。

 

脳梗塞や脳出血の後遺症から発症する認知症もあります。脳の神経細胞が部分的にこわれてしまったために発症するので、治すことはむつかしいのですが、残っている神経細胞でこわれてしまった神経細胞の働きを補うようなリハビリをすることである程度は回復することはできます。レビー小体型認知症と呼ばれるものもあります。被害妄想や幻覚が著しく現れることが特徴なのですが、原因はまだよくわかっていません。しかし、おそらく目に見えない存在に取りつかれていることが多いようです。現代医学的では認められていませんが、さまざまな要因で霊や邪気が取りついて、通常では考えられないことを発言したり、錯乱状態になってしまうのです。

 

これからますます認知症の人は増えていきます。介護保険ではもう十分に対応できる状態ではなくなってきています。これからどのようにしていけばよいのかを提言してみたいと思います。

 

脳内のゴミであるアミロイドベーターを早く排泄できるようにするため、全身の血流をよくすることが最大の予防になります。そのためには、1日に1時間以上のウオーキングをしたり、こまめに体を動かさなければなりません。足腰が衰えて、ウオーキングが十分にできない人は、座ってでもできる運動をこまめにするとよいでしょう。1日中座ってテレビをなどを見ていることが一番よくありません。畑仕事や庭いじりなど、こまめに体を動かすことが最大の予防になるのです。さらに、血流をよくする玉ねぎや納豆、シイタケや海藻類、緑茶や青魚、そして酢などを意識して毎日食べるようにするとよいでしょう。サプリメントなどよりも、鮮度の良い食材で取る方がしっかりとした効果を得ることができます。

 

高齢になってくると、人と話す機会が減ってきます。人とのコミュニケーションが脳を活性化してくれます。なるべく多くの人と話すように心がけるようにしてください。特に男性は、プライドが高い人が多いので、現役を引退すると孤独になりやすいのです。現役の時から趣味やサークルなどに参加して、気楽に話せる仲間を作っていくことが必要なのですが、なかなかできないのが現状です。地域で独居老人などを見守る体制を作っていくことも必要ですし、ボランティア活動などで独居老人を支援していく取り組みも必要になっていきます。地域ぐるみで老人を孤独にさせないようにすることがこれから求められていくのです。

 

血圧は年齢とともに少しずつ上がっていきます。加齢とともに血管の弾力性も低下していくため、血液が体のすみずみまで行きにくくなってしまうため、血圧を上げることでカバーしているのです。それを薬によって無理やり下げてしまうと、血液は体のすみずみまで十分にめぐらなくなってしまうのです。脳出血を予防するために認知症になってしまうのです。まさに、ニワトリが先か、卵が先かと言う問題なのです。将来的に脳出血や心筋梗塞になる確率よりも、認知症になる確率の方が高いのです。そのことを一人一人がしっかりと認識しなければなりません。医者の言われるがままに降圧剤を飲んでいると、認知症になってしまうのです。

 

安定剤や睡眠導入剤は、ある意味で脳を麻痺させる働きをしています。長期に服用していると、脳を萎縮させて認知症を引き起こすことになっていきます。病院では安易にこれらの薬を出してくれますが、漫然と服用することはしない方がよいでしょう。不眠症で悩んでいる方は、朝日を浴びるように心がけてください。朝日を浴びることで、脳内の睡眠ホルモンを作り出す松果体が活性化することがわかっています。日の出から1時間以内の朝日を15分ほど浴びるとよいでしょう。そして、日中は体をよく動かして、適度な疲労感を得るようにすることも必要です。

 

多くの人は、何かあるとすぐに病院に行って、薬で対応しようとします。いわゆる生活習慣病の多くは、自分で生活を改善することが第一歩となるのです。安易に薬に頼るのではなく、運動や食事の改善、さらには考え方を変えていくことが求められるのです。血糖値が高いからと、すぐに血糖値を下げる薬を飲むのではなく、まずは運動と食事制限を十分にしてから飲むかどうかを考えるべきでしょう。なかには、薬を飲んでいるからと、好きな物を食べ放題にしている人もいます。血糖値を下げる薬を長期間服用していると、かえって糖尿病を悪化させてしまうこともあります。薬によって糖の吸収がスムーズにいかなくなってしまうこともあるのです。いずれにしても、安易に病院で出される薬を長期間服用することはひかえた方がよいでしょう。まずは生活習慣を見直し、少しでも改善することを実践していくことです。

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