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れいこん通信

れいこん通信No17 抗生物質

19年08月22日

2019年5月のれいこん通信は抗生物質についてです。

 

病原菌を殺すための抗生物質は、人の腸内細菌も殺してしまいます。腸内細菌は最近の研究で、人の脳ととても深く関係していることがわかってきました。うつ病や認知症、そして自閉症や学習障害、さらには統合失調症などさまざまな精神疾患に関わっているのです。小さい時に抗生物質をたくさん飲むと、これらの病気にかかりやすくなるのです。

腸内細菌はおよそ1000種類ほどありますが、その中の一部は脳の神経細胞を動かすホルモンを作っているのです。

特に精神を安定させたり、物事を整理したり、記憶を活性化させたりと。これらの働きは人の心にとても深く関係しているのです。

抗生物資を小さい時からしょっちゅう飲んでいると、これらのホルモンを作っている腸内細菌は死滅してしまい、不安が強くなったり、うつ的になったり、さらには記憶が急速に低下したり、場合によって多重人格になってしまうのです。

 

外国のある広範囲な研究によって、それがほぼ間違いないことだと判明しています。しかし、そのことはまだ公にはなっていません。

もしこれが広く知られるようになると、抗生物資を使うことを拒否する人が続出するからです。

さまざまな感染症を治してくれる抗生物資を使わないと、多くの人が感染してしまうという矛盾をはらんでいるのです。

ではどうしたらよいのか。まずはカゼや鼻炎、軽い尿道炎、さらにはニキビや吹き出物などで安易に抗生物資を飲まないようにすることです。

アメリカやヨーロッパでは、カゼやインフルエンザには抗生物資を出しません。なぜなら、効かないからです。

 

日本では、二次感染を防ぐという目的でよく出されますが、何の根拠もありません。カゼは熱が高ければ少し解熱剤を飲むくらいで、あとは温かくして安静にしているのが欧米の常識です。そのところは見習いたいものです。さらに日本では古くから漢方薬があるので、カゼやインフルエンザは漢方薬で対応するとよいでしょう。

他のちょっとした炎症性の疾患も同じです。ニキビなどは抗生物質で治ることはありません。漢方でしっかり対応できます。鼻炎や尿道炎も同じです。漢方薬をうまく使うとよいでしょう。

そして抗生物質をどうしても飲む必要がある時は、必ず腸内細菌を活性化する整腸剤を併せて飲むようにしてください。少しでも早く腸内細菌を元の状態にさせるためです。整腸剤もいろいろありますが、一つの種類だけの物はおすすめできません。1000種類もの細菌がいるのですから、より多くの種類の菌が入った整腸剤を飲む必要があります。それに該当するのが蓮根と竹です。どちらも微細な空洞のある繊維からなっており、その中に多くの種類の有用菌が入っているからです。

これらをうまく活用することで、ダメージを受けた腸内細菌をすばやく回復させることができるのです。

そしてもう一つ、特に腸内細菌の善玉菌のエサになるオリゴ糖をしっかり摂るのです。オリゴ糖も何種類もあるので、多くの種類を含んだ物がよいでしょう。

その物の一つが、数十種類の野菜や果物を漬け込んで発酵させた酵素飲料です。細菌の力で数種類のオリゴ糖が作り出されています。
抗生物質は本当に必要な時だけ飲むということを、しっかりと認識してください。何度も言いますが、決して安易に飲むものではありません。

どうしても飲まなくてはならない時は、しっかりと腸内細菌をケアすることを忘れないでください。人の体には多くの細菌がついています。何らかの形で人に有益な働きをしていることも忘れないでください。むやみに抗菌、除菌、殺菌をすることは禁物です。

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