漢方コラム

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医薬食同源シリーズ

医薬食同源シリーズ 良い塩

19年08月23日

減塩、減塩とさけばれて久しいですが、塩は人間にとってはとても大切な(微量)栄養素。
塩が不足すると新陳代謝機能が衰え、極端に不足すると筋肉が痙攣し、血圧が下がって意識障害を起こします。
また熱中症や慢性疲労諸侯群にかかりやすくなります。

昔ながらの海水を煮詰めて作った天日干し塩や岩塩には、海水に含まれている豊富なミネラル(ニガリ成分)が含まれているので、腎臓の働きを助け、体を温めて活動的なからだを養うと漢方では考えます。
市販の塩にはいろいろあるので、よい塩をしっかり摂りましょう。

【化学精製塩(専売塩)】:食塩・食卓塩など
原料は海水ですが、イオン交換膜を使って、真空蒸発缶で結晶させた塩。塩化ナトリウムは99%以上なので、ミネラル分は含まれていません。安価なため、外食、弁当、惣菜類、加工食品によく使われています。

【自然塩(粗塩)】:伯方の塩・赤穂の塩など
塩田産の塩ではなく、輸入原塩(メキシコやオーストラリア産で天日干しで作られていますが、主として工業用の原料塩で、高純度の塩化ナトリウムに精製された塩)とニガリを添加して、炊き直して作った塩。本来の塩に近づけてありますが、高温で加熱しているため、熱に弱いミネラルが壊れてしまいます。

【自然海塩】:海の精(伊豆大島)など
海水を原料に、塩田又は類似の装置で作られていますが、加熱しているため、ミネラル分が減少しています。ただし、釜などでじっくり加熱しているので、自然塩よりもミネラル分は含まれています。

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