漢方コラム

お問い合わせ

漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ トラウマ

19年08月23日

馬が虎に襲われて怖い思いをしたところから、心の傷をトラウマと呼ぶようになりました?

これは冗談で、幼児・児童虐待や強姦、戦争、犯罪や事故、いじめ、暴力を含む悲惨な出来事、自然災害など、命の危機を感じる強烈な出来事によって心と体が圧倒され不安定になるような体験を「トラウマ(心的外傷)」と言います。さらに、トラウマ体験の後に生じる心身の障害(不安・うつ状態・パニック・フラッシュバック)を、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と言います。阪神大震災の後問題となり、広く知られるようになりました。

 

上記のような明らかな衝撃的体験とまではいかなくても、誰しも心に大なり小なりの傷を持っています。子どもの頃に親が忙しくて、寂しい思いをしたとか、親の躾が厳格すぎたとか。ささいないじめ、何気ない一言など本人もトラウマとは感じていないこともあります。しかし、特に幼少期のトラウマは時に、大人になっても影響し、不安やうつ状態、ヒステリーなど心の安定を阻害します。

 

漢方でも、心の病を改善していく上で、トラウマはとても大切な要因と考えます。カウンセリングによって、恐れ、寂しさ、悲しさ、イライラなどどんな感情が主なのか、そしてそれは現状のストレスだけではなく、幼少期のトラウマに起因していないかを探っていきます。

その根本の原因を突き止め、ご本人にも自覚していただくことで、治療のスタートライン立つことができます。表面的な症状を対症療法だけで対処しても、それは一時的に過ぎません。その方の心の奥底を改善してこそ、本当の治療につながります。漢方は単に肉体的な症状ばかりではなく、傷ついた心を癒すことも得意とします。

心と体は鏡の関係、両方を共に癒してこそ本当の健康が得られます。
まずは自分に正直になることから始めましょう。

ページTOPへ戻る

電話する

お問い合わせ