漢方コラム

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漢方の不思議シリーズ

漢方の不思議シリーズ 心と魂

19年08月23日

『病は気から』、心のありようが多くの病に関わっています。究極の病気であるガンも、多くはストレスが原因しています。不満や不安が強いと、体はいつも緊張した状態となり、自律神経やホルモンバランスがくずれて、さまざまな病気を引き起こします。

 

漢方では、不満によってイライラする気持ちが強くなると、『肝』を病むと考えます。実際に、お酒を一滴ものまない人で、時々肝機能の数値(特にγ-GTP:一般的にはお酒の飲み過ぎで上昇する)が高くなる方がいます。その多くの方は、仕事や人間関係で強いストレスを感じています。また、不安や取り越し苦労が多いと、『腎』を病むと考えます。

 

 

腎が病むと、足の冷えやひきつれ、むくみに腰痛、時には腎機能の低下を伴います。

 

漢方ではさらに、心と魂の関係も深く考察します。心も魂も目に見えるものではないのですが、肉体は心や魂を宿す入れ物であり、健全な魂があってこそ、健全な肉体が維持できると考えます。たとえるなら、心は川、魂が魚、ストレス(我欲が強ければ強いほどストレスも強くなる)が川を汚す汚染物質。そして、魚の体内に蓄積した汚染物質(毒)がカルマと言えます。カルマが多くなれば、魂(魚)は生きていけません。それが多くの病気の元になっているのです。

 

清らかな川(心)では、魚(魂)は元気よく泳ぎまわります。しかし、川を汚す(欲)と魚は住めなくなります。欲を少なくし、魂に溜まったカルマ(毒)を排泄させるためには、すなわち真に健康な体になるためには『感謝』と『知足』が必要です。すべての物に感謝し、すでに十分に足りていると認識することです。

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