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歴史の真実シリーズ

歴史の真実シリーズ 江戸時代1

19年08月26日

260年続いた江戸時代、これほどすぐれた文化と秩序を持った時代は、世界中どこを探してもありません。特にリサイクルや心の豊かさ、さらには物事に対する探究心は類を見ないほどのものでした。

 

 

今回、江戸時代を取り上げたのは、一般的に知られていることが事実に反しているためです。たとえば、農民はいつも年貢の取り立てにあえいでいたとか、悪徳商人が武家にお金を貸してその見返りに特権を握っていたとか、さらには御家人や旗本衆が町人をいつもいじめていたとか、どれも時代劇の中での話で、実際はそんなことはほとんどなかったのです。あくまで話を面白くするための作り話なのです。

 

 

江戸時代は武士を頂点に、商人や町人、そして農民がそれぞれの役割をしっかりとこなし、秩序ある生活を営んでいました。特に武士はその精神面を高めるために文武両道を心がけ、定められた仕事をいかにとどこおりなく行うかを日々実践していました。特に君主に対する忠誠心は幼い頃より厳格に教えられ、さらにお家のためにいかに奉公するかを考えていました。そのため質素倹約、学問と武道に精進し、商人や町人よりも地味な生活をしていました。

 

 

商人はいかに商いで繁盛するかを心がけ、得た利益を自分のためでなく、人を活かすためにも使っていました。特に有名なのは、飢饉や災害で苦しんでいる人たちを自費で雇い入れて、復興事業を積極的に行ったのです。多くの記録にそれは残されています。いざという時は、社会のために自費を投じたのです。

 

 

町人や農民は日々の生活を謳歌しながら、貧しいながらも人情味あふれた中で助け合い、いたわり合いながらつつましく生活していたのです。それぞれがそれぞれの役割をしっかり果たすことで、社会全体がまとまり、そしてさまざまな文化を開花させていったのが江戸時代です。今、私たちはこの時代の生き方を参考にする時がきたようです。

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