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道しるべ通信No.1【始まり】

21年03月08日

今回からスタートすることになりました「道しるべ通信」は、これからの世の中をどのように生きていくかをお伝えしていきます。コロナによって経済や政治、そして考え方や価値観が大きく変わってきました。しかし、これからどのようにしていけばよいのかがわからない人が多くいます。そのような人たちを導くための通信です。

 

コロナによって人のつながりが分断され、孤独になってしまった人が多くいます。さらに経済的にも困窮したり、仕事をなくして先が見えなくなっている人も多くいます。中には自らの命を絶とうとする人もいます。その勢いはますます強くなっています。しかし、そのことで何が一番大切なのかを知る人もいます。人は一人では生きていけないことを実感するのです。それまではお金があれば一人でも生きていけると、多くの人が考えていたはずです。しかし、いざお金がなくなるとだれも相手にしてくれなくなります。お金だけの付き合いをしていたからです。お金がなくても付き合える人間関係をきずいていかなければなりません。そのためには日頃から、人に対する思いやりを実践しなければなりません。自分ばかりに何かをしてもらおうと望んでいては、だれも相手にしてくれません。少しでも人のために何かをすることが必要なのです。

 

人のために何ができるのかを少しずつ考えるようにして下さい。たとえば温かい言葉をかけてあげるとか、笑顔で接してあげるとか、楽しい話をしてあげるとか、さらには悩み事を聞いてあげるとか、いろいろありますが自分のことばかり考えていてはできません。いつもだれかのことを考えるようにするのです。そうすればその思いは相手に通じていきます。ただ、たとえ相手からお礼を言われなくても続けていくのです。決して見返りを求めてはいけません。ある意味でのおせっかいです。少しだけ、そして長く続けることがコツです。いつかはわかってくれるだろうと思っているとよいでしょう。どうしてこんなに親切にしているのに、わかってくれないのだろうと思わないことです。自分が勝手にやっているのだから、わかってくれなくてもよいと思っているくらいがよいでしょう。

 

人はどうしても見返りを求めたくなるものです。相手に何かをしてあげたら、それ相応のことを望んでしまうのです。ある程度はよいのですが、それが強くなると人間関係をこわしていきます。あることわざがあります。「人に施した恩は忘れよ、受けた恩は忘れるな」。このことをしっかりと胸に刻み込みたいものです。人と接する上で一番大切なことは、相手を思いやることです。思いやるには、自分の考えを押し付けないことです。十人十色で人の考えはいろいろあります。だれしもが自分の考えが正しいと思っています。逆に言えばだれしもが正しいのです。そのことをしっかり認識すれば、自ずと人を思いやれるようになります。自分の考えが一番正しいと思っている間は、人を思いやることはできません。残念ながら今の世の中は、そのような人であふれかえっています。一人でも多くの人が思いやれるようになれば、争いごともなくなっていくでしょう。そしてこれからの社会を変えていく原動力になるのが、人との助け合いです。コロナや自然災害で孤立した人が増えています。助け合っていかないと、おそらく生き延びていくことはむつかしくなるでしょう。

 

コロナによって何が一番変わったのか、人とのつながりが減ったことです。子供も大人も腹を割って話すことが極端に少なくなりました。お酒を飲みながら話すことで本音が言えたりします。女性や子供は食事をしながら本音を話します。どちらもその機会がなくなり、本音を話せなくなってきました。さらにマスクをすることで、思っていることが読み取れなくなっています。顔の表情である程度人の心がわかるのです。相手が何を考えているのかを察することができないと、人とのつながりを深めることができません。マスクを付けることが当たり前になってしまったので、より相手が何を考えているのかを考える必要があります。ただ、目を見ればある程度はわかります。相手の目をしっかりと見て話すようにして下さい。そしてなるべく近くで。

 

コロナの影響で飲食店やホテルなどの観光業はとても疲弊しています。外出や宿泊が自粛されていますが、少しでも利用するように心がけて下さい。持ち帰りや出前、さらには日帰りでの利用など、たとえわずかでもそれらの業種の人たちは喜ぶでしょう。しかし、スポーツや芸能、音楽や演劇に従事する人は、そろそろ別の仕事を考えるべきでしょう。暖かくなればコロナも落ち着いてきますが、また寒くなれば広がります。そうすると観客の入場がまた制限されるので、収入はかなりダウンするはずです。このような状態が数年続くので、よほどでないとやっていけなくなるでしょう。苦しい選択を迫られるでしょう。そして、一般の小売店も生鮮食料品をのぞいては、かなりきびしくなっていきます。外出の自粛によってインターネットによる通販が激増し、これが定着していくからです。衣類や小物、日用品の多くはネットで買う人がますます増えていくでしょう。その結果、一般の小売店の多くは廃業していくことになります。さまざまな仕事や商売が消えていき、生まれるでしょう。

 

これから必要とされて行く仕事や業種は、農業や林業、介護や福祉関連、教育や再生エネルギー事業、そして伝統工芸などです。さらにリサイクル関連や環境改善事業などです。従来の生産業の多くは少しずつ縮小していくでしょう。自動車、家電製品、パソコンや携帯、造船や航空機、アパレルや日用雑貨などあらゆるもの作りの仕事は少しずつ小さくなっていきます。少子高齢化の波と景気悪化の継続、そして資源の高騰が続いていくからです。もちろん食料も。再生可能エネルギーの開発が盛んに行われるようになり、脱石油、脱原子力の流れがはっきりとしてくるでしょう。すでに2030年半ばまでにガソリン車ゼロの目標が掲げられています。きっと実現化していくでしょう。

 

そしてこれから変わっていくのが、仕事のあり方です。コロナによって自宅で仕事をする人が増えてきました。そのため都市部ですむ必要がなくなってきました。郊外や地方、田舎で暮らす人が増えていきます。空き家や古民家をリホームして住む人も増えていきます。さらに仕事以外のこともする人も。農業やガーデニング、林業や家畜を育てる人も増えていくでしょう。自ずと自給自足をしていくようになります。そして自分で作った野菜や果実、家畜の加工品を売ることで収入を増やしていくことになります。多くを望まなければ、十分にやっていけるでしょう。そのような生活が新しいライフスタイルとなっていきます。コロナによっていろいろなことが変わっていくのです。

 

コロナは単なる感染症ではありません。今までの考え方や価値観を大きく変える起爆剤なのです。いつまでも今までの考え方にしがみついていると、時代の流れに取り残されてしまいます。新しい考え方とは、自然との共生、人との助け合い、そして物やお金に執着しない考え方なのです。

 

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