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新時代通信No35【日本人の生活2】

21年09月21日

この通信は日本人の生活についてお伝えします。日本の住まいは高温多湿に適応できるようにさまざまな工夫がされてきました。土壁に漆喰、瓦に畳、すだれに障子、土間に縁側など昔ながらの日本家屋には日本の風土に根差した工夫がされているのです。しかし今はその面影もなく、コンクリートを主にした密閉型の住居が多くなりました。

 

戦前までは木造建築が主流でしたが、高度成長期の頃からコンクリートと鉄筋による密閉型の住まいが登場し、今はそれが主流になっています。一戸建てから高層マンションまですべてが冷暖房を完備し、アリの入る隙間もありません。その結果、夏場はとても暑くなり冷房の需要は高まるばかり。都会では冷房機の放射熱でヒートアイランドとなり、熱中症で倒れる人が年々増加しています。冬場は暖房が効きすぎてのぼせてしまい、血圧が上昇して脳卒中で倒れる人が多発しています。なぜこのようなことになったのか。日本のハウスメーカーは安くて工期の早い建築法を追求していった結果、今のような状態になったのです。さらに、木材の高騰もあいまって。しかし、その裏にはやはり日本人を腑抜けにするアメリカの戦略があったのです。日本人の精神性と強靭な体力の根底は食にあると先回でお伝えしましたが、もう一つは居住にあるのです。夏は暑く、冬は寒い日本での暮らしは、人の体をたくましくするには最適なのです。つまり、暑さ寒さの気温差が適度に体を刺激して鍛え上げていくのです。

 

暑すぎず、寒すぎず、いつも快適な所で住んでいると体は適応能力が低下し、退化していくのです。スポーツでも鍛えなければ上達しません。苦しい思いをすることで体は鍛えられていくのです。赤道直下及びその付近に住んでいる人たちは、年中気温があまり変わらないので生活するには楽なのですが、快適過ぎて体はなまってしまい肥満気味となり、生活習慣病にかかる人が多く平均寿命も低くなっています。快適な生活は人の体をおとろえさせてしまうのです。そのことを知っていたアメリカは、戦後日本での建築をコンクリートと鉄筋による密閉型住居にするよう指導し、多くのハウスメーカーを育てたのです。大和ハウス、積水ハウス、三井ホーム、ミサワホームなどの大手ハウスメーカーはアメリカの資本が多く入っているのです。その証拠が、どのハウスメーカーも日本の株式市場には上場していません。あれだけの規模の会社であれば上場していて当たり前なのですが、アメリカの資本がかなり入っているので日本の株式市場には参入していないのです。

 

アメリカの住宅の多くは木造建築です。ビルやマンションはコンクリートと鉄筋ですが、一般的な個人の住居は木造が中心になっています。木造のよさをわかっているからです。気密性がよすぎると、換気をしっかりしないとカビやダニの発生が多くなり、さらにはホコリの滞留時間が長くなるため肺に異物が入りやすくなるのです。特にアメリカは犬を室内で飼う習慣があるので、その毛が舞うことが多いので気密性がそこそこの木造住宅を主流にしているのです。日本も近年室内で犬や猫を飼う人が増えてきているので、肺に動物の毛が蓄積されている人が多くなってきました。長い間に溜まった毛がアレルギーを引き起こしたり、肺自体の力を低下させてしまうので、ぜんそくや呼吸困難に陥る可能性も多くなってきています。
日本家屋のよさをもっと知る方法があります。それは築100年以上前に建てられた家屋の多くは、手入れさえ続ければさらに100年、200年と使えるのです。そのことをもっと多くの人が知るとよいでしょう。ヨーロッパは石の家が多いのですが、せいぜいもって100年でしょう。日本建築の匠の技をこれからはもっと活用して行く時代になってきました。また、古民家をリホームしたりして活用していけば資源を大切にすることとなり、むだなエネルギーを使わなくてすみます。これから高齢者が急速に減っていきます。コロナワクチンの副作用によって。そのため空き家が急増していくでしょう。特に地方ではすでに過疎化が進んでいる所も多くあるので、都心部に住んでいる若者は地方に移住して空き家を活用するとよいでしょう。そして農業と林業を主体にした生活をしていけば、食糧難となるこれからの時代を生き抜いていけるでしょう。

 

日本建築のよさは、その精密さと緻密さにあります。特に宮大工はその典型的なものを持っており、もっと一般の家屋にも関わるようにしていくことになるでしょう。100年、200年、さらには500年も耐えうる家屋が増えていけば、日本の資源だけでまかなうことができるようになり、人々も安定した生活が送れるようになります。また、核家族化が進みすぎてしまったため、生きるための知恵や経験が継承されなくなってしまいました。3世代、4世代がいっしょに暮らすことで継承されていくのです。プライバシーの侵害や人間関係のトラブルもありますが、それ以上のものが大家族で住むことで得られるでしょう。すべては昭和の30年代の生活に回帰していくのです。電化製品も車もあまりなかったころに。そのことで人と人とのつながりが深まり、助け合う心が養われていくのです。核家族が定着したことで人間関係が疎遠となり、孤独を感じる人が今急増しています。コロナの感染によって人と会うことが自粛され、孤立している人たちが今一番求めているのは人とのつながりです。それがSNSやフェイスブック、ラインなどで代用されているのです。しかし、直に話すのと文字にして話すのとでは得られる満足感は雲泥の差があります。人は相手の顔を見て話さないと安心できないのです。

 

少ない資源を有効活用してしく時代です、これから増えるであろう空き家や古くなった家屋の利用に使っていきたいのが植物由来の再生可能な建材です。その一つが竹です。竹は成長が早く柔軟性に優れています。またどこでも生えてくるので手に入れるには事欠きません。竹の成分はとても耐久性にすぐれたものがあり、ある種の油を塗ると100年でも200年でももちます。その油は柿渋です。柿を砕いて発酵させたものですが、竹や和紙に塗るとその耐久性と防腐効果は飛躍的に高くなります。さらに少量の炭を柿渋に混ぜれば脱臭効果も出てきます。竹を使った外壁や内壁、さらには垣根や屋根、また家具や日用品などさまざまなものに使うことができます。竹はいずれは石油の代替品として定着していくでしょう。

 

竹は東洋にしか生息していません。ヨーロッパやアメリカ大陸には生息していないのです。なぜなのか、それははるか昔に栄えたとされるムーの文明と深く関わっているのです。太平洋にあったとされるムー大陸では竹の栽培が盛んに行われていました。竹を加工してあらゆるものを作っていたのです。住まいや着る物、日用品や燃料まで。そのため自然環境は維持され、緑豊かな社会の中で人々は平和に暮らしていたのです。しかし、アトランティスの攻撃によって一夜にして沈んでしまったのです。わずかに生き残った人たちが竹の利用法を縄文人に伝授していったのです。しかし戦後、石油製品の普及によって竹の利用は低下し、今では畑や山を荒らす害林となってしまったのです。これからの新しい時代では、竹を再度見直して有効に使っていくことが必須となっていきます。

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