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新時代通信No34【日本人の生活】

21年09月21日

この通信は本来の日本人の生活についてお伝えします。今の生活はさまざまな家電製品と豊富な食べ物、そして快適な居住で満たされています。しかしその結果、生活習慣病が多くなり糖尿病や高血圧、高脂血症に肥満と病院に通う方の大半を占めるようになりました。このままでは人の体は薬漬けとなり、新たな病気を生み出すことになります。

 

日本人は本来お米を中心に野菜や魚を主に食べてきました。さらに味噌汁や漬物などの発酵食品を上手に活用してきました。しかし戦後、アメリカの食習慣が入り込みさらに多様な食文化が定着してきました。特に肉類や乳製品、さらにパンなどの小麦製品を多く食べるようになってきました。その結果腸内環境が乱れやすくなり、便秘やアレルギー疾患が多くなってきました。さらに免疫異常が生じやすくなって、リウマチや甲状腺疾患、ガンなどが多くなってきました。どれも腸内細菌の乱れと深く関係しています。日本人の腸内細菌は主に発酵食品や魚に付着している細菌、さらには米に付着している細菌と深く関わっています。毎日これらの細菌が入ってこないと腸内細菌は疲弊して、本来の働きができなくなってしまうのです。腸内細菌は単に食べ物を消化するだけでなく、免疫細胞を調節したり脳の神経細胞の働きおも調節しています。さらに、まだ医学的には認められていませんが、造血にも関係しているのです。いかに我々の体に深く関係しているかを今一度認識する必要があるのです。

 

人間が誕生する前から細菌はいました。およそ30億年前に誕生して進化してきました。では細菌はどこからやってきたのか、それは宇宙のかなたから隕石によって運ばれてきたのです。水と一緒に。水にはすべての生き物の遺伝子を作る情報が含まれていて、細菌は水の情報を元にそれぞれに進化していったのです。そして細菌からさまざまな生物が進化していきました。一部の細菌はそのままの状態を維持し、進化した生き物と共生をするようになりました。元は同じものなので、共生するには都合がよかったのです。進化した生き物がさまざまな環境に適応できるように、細菌は全面的にサポートしてきたのです。ある意味で縁の下の力持ちなのです。さまざまな細菌はその土地や地域に共生した生き物が適応できるようにさせていったのです。したがって、同じ生き物でも住む所で共生する細菌の種類は異なってくるのです。また同じ生き物でも食べる物が異なれば、やはり細菌の種類は異なるのです。日本列島は火山国です。日本の大地の多くは火山から放出された溶岩でできています。溶岩にはミネラル分が少なく、さらに酸性度が少しばかり高いため好酸菌が多く生息しているのです。好酸菌は肉類との相性が悪く、肉類を多く食べると弱ってしまうのです。

 

明治時代まで日本人はあまり獣の肉は食べませんでした。おそらく獣の肉を食べると体の調子がおかしくなることを、経験から知っていたためでしょう。乳製品も同じです。日本人の腸内には多くの好酸菌がいて、いろいろな働きをしてくれているのです。しかし、今の日本人の多くは肉類や乳製品を大量に摂るため、慢性的に腸内の好酸菌は弱っているのです。そのためアレルギー疾患や免疫異常の病気、さらにはうつ病や不安神経症の人が多くなってきているのです。
日本で発酵食品が定着してきたのは、今から1000年ぐらい前だと言われています。しかし、実はさらに10000年前から食べられていたのです。当時は縄文人が主に住んでいましたが、彼らは自然発生的にできた木の実の発酵した物を常食していたのです。それは今で言うところの漬物です。そのころから発行食品を食べてきたことで、日本人の腸には多才な細菌が定着するようになってきました。日本は雨が多く、細菌が生育しやすい環境もあって他の国の人とくらべると腸内細菌の種類も多く、さらにその働きも多岐にわたっているのです。10000年以上かけて築いてきた腸内環境が今、くずれているのです。肉類や乳製品、小麦や油、さらには農薬や抗生物質、食品添加物によって。このままではさまざまな病気を生み出し、精神的にも異常になる人が増えていくのです。それを防ぐには日々の食生活を和食に代えていき、極力抗生物質は飲まないようにし、さらには低農薬の米や野菜を食べるようにしていくことです。理想は自給自足です。いずれはそうなっていくでしょう。

 

日本人の食生活で一番変わったのが、冷蔵庫の普及によって冷たい物を飲んだり食べたりするようになったことです。戦前までは冷蔵庫はあまり普及していませんでした。そのため発酵食品や乾物がさかんに食べられました。常温でも日持ちするからです。特に漬物がさかんに食べられました。そのため戦前の日本人は質素な食生活にもかかわらず、体力的にも精神的にも強靭的なものを持っていました。それは先の大戦で立証されているのです。残念ながらそれが悪用されてしまったのです。アメリカやヨーロッパの人からは、なぜ日本人があれほどまでに強靭なのかが不思議でしょうがなかったのです。戦後GHQがいろいろと調べた結果、日本人の精神力と体力の強靭的な秘密は食にあると突き止めたのです。それにより、日本人の食生活を欧米化させることで日本人を腑抜けにしようとしたのです。そのもくろみがみごとに成功し、今の日本人の多くは精神的にも肉体的にもひ弱になっているのです。しかし、これからは食糧難の時代になっていくので、肉類や乳製品、さらには油が手に入りにくくなるので、和食が中心になっていくでしょう。そうすればアメリカの呪縛から解放されるでしょう。

 

日本人の食と腸内細菌の関係はおそらく他の国の人よりも深い結びつきがあります。先にお伝えしたように、日本は多様な細菌に恵まれた環境にあります。そのおかげで日本人の腸内細菌は特殊な力を持っているものがいます。特に人の脳を飛躍的に働かせることができるのです。その結果、超人的な能力を発揮させるのです。たとえば見えない物が見えたり、人の心が読めたり、さらには見えない者からメッセージを受け取ったりと。また、日本人の職人さんは神業的な技術力を持っています。1ミリの1000分の1の単位を指先で感じたり、食べ物の味を究極まで引き出したり、木造建築では1000年以上も現存するものを作ったりと。これもある意味で腸内細菌のおかげなのです。このようなすばらしい細菌をだれもが持っているのですが、今の食生活や抗生物質の多用を続けていては宝の持ち腐れになるのです。毎日の食事を少しずつ改善することで、本来の力を取り戻していけばきっと豊かな生活を送ることができるでしょう。

 

日本人がこのようなすばらしい腸内細菌を授かったのは、ある意味で選ばれた民族だからです。決して大げさに言っているのではありません。縄文時代の前から連綿と続いてきたムーの子孫であることの証なのです。これからの日本を、そして世界を平和な世の中に変えていく役目を授かっているのです。そのための第一歩が日々の食にあるのです。少しずつ改善していきましょう。

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