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神時代通信

神時代通信No37【思金神】

22年10月07日

思金神(オモイカネノカミ)は天照大神が岩戸に隠れてしまった時に、どうやって天岩戸から出すのかの作戦を考えた神とされています。また、国譲りの際も誰を使者に送るのかをアドバイスした神とされています。この神の本当の御役目は、人々に生きていく上での知恵を授ける神なのです。特に、人との関わり方について。

 

人は何かしらの形で人と関わって行かないと生きてはいけません。無人島や山奥で一人で住まない限り、人と何かしらの形で関わっていきます。しかし、人と関わることはある意味でとても大変なことなのです。さまざまな思いを持っている人が、うまく付き合うためにはある程度の経験と知恵が必要なのです。人は小さい時から何かしらの形で人と接しながら生活しています。幼稚園や小学校、中学に高校、そして大学に会社や組織など、いつも人と関わって生きています。中には不登校や引きこもりになって、人と関わることを拒んでしまう人もいます。特に最近はそのような子どもや若者が増えてきています。さまざまな理由があるのですが、人とうまく関わることができないため、孤立してしまうのです。なぜ、うまく関わることができないのか、それは多くの人が神仏の存在を心から信じていないからなのです。

 

ひと昔前までは、「お天道様がいつもみているよ」とか、「ご先祖様のおかげ」とか、「仏様のおかげ」と常日頃口に出していました。そこには目に見えない存在を信じ、いつも畏敬の念を持っていたのです。私たちが生かされているのは、目に見えない存在のおかげだと信じていたのです。そのような考え方が感謝と謙虚さを育み、人に対しての思いやる心を育てていったのです。思いやる心が人と関わるための根底にあるのです。今、多くの人が人を思いやる心を失くしています。自分だけよければいいという考えに染まっているのです。そのため、人とうまく接することができなくなっているのです。

 

思金神は、人々に人を思いやる心を授けてくれるのです。そのことで少しずつ人とうまく関わっていくことができるようになるのです。この神は単なるご利益を叶えてくれる神ではありません。したがって、この神が祀られている神社に願い事をしても叶えてくれることはありません。しかし、この神を祀っている神社では、学問上達や受験合格、技能上達などご利益があると宣伝しています。これも人が勝手に作り上げたものなのです。この神に願うのは、周りの人が幸せになっていただくことだけなのです。そのことが人を思いやることにつながっていくのです。

 

人を思いやるとは、その人が幸せになることを願うことでもあるのです。今、多くの人は自分だけが幸せになりたいと思っています。しかし、自分だけが幸せになっても家族や友人、知人が幸せにならないとバランスが取れなくなってきます。そのことをわかっていないのです。周りの人がみんな幸せになって初めて、自分も幸せになるのです。そのことを知らしめるのが思金神の役目なのです。今、この神はとても忙しくしていらっしゃいます。一人でも多くの人にこのことを知らしめようとしているのです。

「我は思金神なり。我は多くの民に人を思いやることの大切さを知らしめているなり。されど、多くの民は己のことばかり考えて、他の者のことをあまり考えてはおらず、自己中心的になっているなり。しかるに、己のことばかり考えていると人とのつながりがうすれていき、最後は孤独になるなり。孤独になるとさらに己のことばかりを考えるようになりて、最終的には自滅するなり。自滅とは、自らの命を絶つことなり。そうなると御霊はしばらく間、闇の世界に閉じ込められることとなるなり。場合によっては数百年もの間閉じ込められることとなるなり。そのような御霊が今、とても増えているなり。我はそれらの御霊が闇から出られるように取り計らっているなり。しかし、日増しに増えるばかりで、我の力では対応しきれなくなっているなり。これ以上増えることのないよう、今ここで民に伝えるなり。自らの命を絶つことは、大元の神とのつながりを絶つことでもあるなり。一度絶たれたつながりを元に戻すには、途方もない時間がかかることを知っておくがよい。そしてその間、苦しみもがくことになるなり。それは地獄よりも苦しいことなり。そのことをしかと伝えるなり。」

 

自らの命を絶つことは、大元の神とのつながりを絶つことでもあるのです。そのような魂は成仏することなく、暗闇でもがき苦しむのです。それは、現世で地獄を味わうことよりも苦しいことなのです。しかし今、多くの若者が自らの命を絶とうとしています。そのことをいかにくい止めるかが大きな課題となっているのです。人は人と関わっていかないといけていけないのです。しかし、関わることが苦痛となり、孤独に陥ると自らの命を絶とうとするのです。人と関わるために一番必要なのは、人を思いやるということなのです。一人一人がそれを自覚すれば、人との関わりはよくなっていくのです。

 

そして、もう一つ大切なことがあります。子どもも大人も自分と考え方が異なると、攻撃したり、仲間外れにしたり、さらにはいじめをするようになります。考え方はさまざまであり、異なって当たり前なのですが、どうしても自分の考えを主張してしまうことがあるのです。自分の考えの方が正しい、まちがいないと思ってしまうのです。そのような考え方はやはり、人への思いやりが少ないから生じてくるのです。自分とは異なる人の考え方をすこしでも認め、受け入れていくことが人への思いやりになるのです。今はインターネットやSNSでさまざまな考えが発信されています。良いことではあるのですが、自分と異なる人の考えに対して、匿名で誹謗中傷することも多くなっています。そのことで精神的に追い詰められて、やはり自らの命を絶ってしまう人もいます。自分の考えを主張する時はちゃんと名前を名乗り、責任を持って発現しなければなりません。誹謗中傷する人は無責任であり、人に対する思いやりは微塵もないのです。このような人はいずれ神の裁きを受けることになるでしょう。

 

今、孤独で苦しんでいる人が増えています。コロナの影響もあって人と接する機会が少なくなり、ますます孤立しているのです。そのような人たちをいかに孤独から解放していくかが、大きな課題となっているのです。引きこもっていると、孤独になっているとその実体は他の人にはわかりません。しかし、SNSやフェイスブックなどでつながることができます。そのような媒体を使って孤独で苦しんでいる人を助けようとしている人たちが現れつつあります。これからさらに増えていくでしょう。また、電話相談なども。直接会わなくても、メールや電話で孤独から救い出すことができるのです。孤独で苦しんでいる人は、一人ではないことを認識してください。必ず手を差しのべてくれる人がいることを信じてください。自らの命を絶つことは絶対にしないでください。生まれてきたことだけでその人は十分に価値があるのです。

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