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近未来通信No3【生活様式】

23年01月06日

5年後の生活はどのようになっているのか、逆にどのようにしないといけないのかをお伝えします。これからさまざまな物の値段が上がっていきます。そのため、いかに物を買わないようにしていくか、またリサイクルをするか、さらには良い物を大切に長く使っていくかが課題となっていきます。戦後の昭和30年代が一つの目安となるでしょう。

 

昭和30年代はまだ、車も少なくバイクや自転車が主流でした。電化製品も洗濯機に冷蔵庫、そして扇風機にアイロン程度でした。食事も米が主体で、味噌汁に野菜と小魚、そして時々お肉を食べる程度でした。日本の人口の半分ほどが農業に従事していたのです。そのような生活をしていかないと、5年後は生きていけないのです。なぜなら、5年後には海外からの輸入品が大幅に減少するからです。食糧にエネルギー資源、鉱物資源に日用品がおそらく現在の10分の1ぐらいしか入ってこなくなるからです。新種のコロナや自然災害、異常気象や内乱で世界的に人口は激減し、産業や工業が立ち行かなくなるからです。食糧を生産する人やさまざまな資源を掘り出すことに従事する人、物を作る人が激減するため、輸出するほどの物が生産できなくなるのです。その結果、資源のない日本は自給政策を強いられていくのです。

 

すでにその動きは出ていますが、急速な変化には対応できないため、一時的に慢性的な物不足が続くことになるのです。特に食糧やエネルギー資源の急速な減少により、すべての物価はおそらく現在の2倍から3倍となり、物によっては10倍となることでしょう。その結果、電気やガソリンを極力使わないようにし、服や日用品、家具に電化製品は大切に使って、修理をしたり、リサイクルをして使うようになっていくのです。大量生産、大量消費の時代は完全に終わり、100円ショップやユニクロ、ニトリ、大手家電販売店は姿を消していくのです。さらに、イオンなどの大型ショッピングセンターも姿を消していくでしょう。物が売れなくなり、施設を維持するための電気代やガス代が高騰するためです。また、人口減少によって従業員が確保できなくなるためです。その結果、昔ながらの個人商店が復活していくのです。

 

大手チェーンの飲食店も激減していくでしょう。吉野家やマック、ファミレスはほとんどなくなり、やはり昔ながらの個人が経営する食堂が主流となっていくでしょう。多くの食材が高騰するため、安価を売り物にしていた外食産業は採算が取れなくなっていくからです。さらに、人が確保できなくなるからです。逆に、個人の食堂は、自家栽培した食材を主体にしていくので、生き残っていけるのです。いずれにしても多くの外食産業はその姿を消していくことでしょう。

 

観光地の旅館やホテルなどもその姿を消していくことになります。多くの人が現在のような収入を得ることができなくなり、旅行や観光にまでお金を回すことができなくなるからです。日々の生活を維持していくことで精一杯になるからです。したがって、多くの観光地はそのにぎわいをなくし、旅館やホテル、そしてお土産販売店は廃業となっていくでしょう。
5年後の生活は、まず第一に食べ物を手に入れることです。輸入に頼っていたツケが歴然と現れてくるのです。小麦、大豆、家畜飼料としてのトウモロコシ、そしてさまざまな野菜や果物と魚貝類がほとんど輸入されなくなるのです。したがって、パンや麺類は食べられなくなり、味噌や醤油、納豆に豆腐は高嶺の花となります。さらに、卵や鶏肉、豚肉や牛肉はめったに食べられなくなるのです。牛乳やヨーグルトも。では何を食べていけばよいのか、米と野菜や野草が中心となっていくのです。禅宗の僧侶はそれに近い食生活をしていても、いたって元気で過ごしています。慣れるまでは時間がかかりますが、本来人間はそのような食生活で生きていけるようにできているのです。江戸時代の下級武士の食生活は、朝はご飯と味噌汁と漬け物、昼は朝の残り物と野菜の煮物、そして夜はご飯と野菜の炒め物と小魚ぐらいですませてきたのです。それで十分に生きていけたのです。5年後はこのような食生活となるでしょう。

 

そして、5年後は多くの人がそれぞれの役割を持っていきます。さまざまな職に就くことによって、社会や経済を支えていくのです。今のような車や家電製品、半導体製品に特化するのではなく、昔のような伝統古芸を作る人が、それぞれの製品を手作りを基調に作っていくのです。その種類は多様なので、それぞれの個性に合った物を作って行けばよいのです。竹細工や紙細工、木工製品や昔ながらの織物、さらには陶器やガラス細工などさまざまな手作り工芸品を作っていくのです。ちゃんとしたものを作り、末永く使っていくのです。良い物を末永く使っていくことが当たり前になっていくでしょう。特に、手作りの物が当たり前となっていくでしょう。

 

生活の基点となる住まいは、人口減少により空き家が多くなるため、マンションやアパート住まいの人は大幅に減少し、リホームをして住むことになります。そのため、マンションやアパートは売れなくなり、住宅メーカーは大幅に減っていくでしょう。特に、都心部で暮らす人は激減していきます。地方に移住する人が激増するからです。都心部では食料を手に入れることが難しくなるからです。少しでも畑などで自給できる地方や田舎が好まれるようになるのです。大都市はいずれゴーストタウン化していくこととなるでしょう。

 

5年後の主な産業は、農業とリサイクル産業、そして再生可能エネルギー関連に個々の手作り品となっていきます。自動車産業や家電産業、IT関連産業は大幅に縮小し、多くの人が職業の変更をよぎなくなれるでしょう。特に自動車産業に従事する人は現在、就労者の10%ぐらいですが、おそらく1%以下となることでしょう。家電産業やIT関連産業、外食産業や観光関連業、デパートや大型ショッピングセンター関連も同じように10分の1以下となるでしょう。意外と変わらないのが、伝統工芸関連や小売店、そして町の商店街となります。

 

いずれにしても、社会構造や産業構造が大幅に変わるため、人々の生活様式も変化していくのです。現在、多くの若者がゲームやアニメ、スマホやスポーツに夢中になっていますが、これらのものもかなり衰退していくでしょう。なぜなら、農業などに従事しないと食べていけなくなるからです。今のようにコンビニに行けば何でも、いつでも買えることはできなくなり、ある程度自給することをしないと食べ物を手に入れることができないのです。お金はあっても物がない以上、自分たちで作っていくしかないのです。したがって、中学生や高校生、そして大学生は、授業の一貫として農業にたずさわっていくのです。スポーツや部活にうつつを抜かしている時間はなくなるのです。もちろんゲームやスマホにも。自分の食べる物は、自分で作っていくしかないのです。引きこもりや不登校の人も、もちろん参加していくことになります。

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