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近未来通信

近未来通信No8【エネルギー3】

23年01月12日

エネルギーは生活に不可欠な物です。しかし、必要以上に使うことはこれからは許されないのです。では、何を持って上限とするのか、その一つの目安となるのがやはり昭和30年代の生活なのです。当時の生活様式を今一度ふり返ってみましょう。そして少しずつそれに近づけていけるようにしていきましょう。

 

昭和30年代と言っても、東京オリンピックが開催される前の時代で、新幹線も高速道路もなく、そしてテレビも自動車もあまり普及していない頃の時代なのです。当時はまだ、インスタント食品と言えばチキンラーメンかボンカレーぐらいなものでした。電化製品も洗濯機と冷蔵庫、そして扇風機にアイロンぐらいなものでした。自転車やバイクが主流で、自動車もまれでした。就労者の半分以上が農家で、米を主食にしていました。スーパーやショッピングセンターなどはなく、個人商店がほとんどでした。さらに、今のような携帯やスマホ、ゲームもなくて、子どもたちは外で元気よく遊び、大人の娯楽と言えば映画や花見にお祭りでした。そのような時代をイメージしてもらうとよいでしょう。テレビアニメの「サザエさん」の時代のもう少し前となります。

 

しかし、昭和30年代と異なるのは、インターネットやスマホが普及していることです。さらに、物流の革新によって欲しい物がすぐ手に入ります。情報と物がすぐ手に入る時代となりましたが、物はこれから少なくなっていくため、情報だけはいつでもすぐに手に入れることが可能となっていくでしょう。その情報を入手するための電力は最低限確保する必要があります。そのためのエネルギーが小規模の水力発電と地熱発電、そしてバイオエタノールによる発電なのです。もちろん既存の太陽光発電や風力発電も利用されていきますが、化石燃料を使った発電は急速に減少していくでしょう。原子力発電は当面の間は継続されるでしょうが、自然災害などで稼働を停止することになっていきます。いきなり停止することになると福島原発の二の舞になるので、時間をかけて少しずつ冷却しながら稼働を縮小させていくでしょう。

 

10年後に主流となるエネルギーは、すでにお伝えした麻なのですが、法律的な問題が改善されないと不可能なのです。それを行っていくのが、地方の行政なのです。これから政治の在り方も変わっていきますが、今までの中央集権から、地方の独立性がきわだっていく中で、各地方が独自の法整備を行っていくことで、麻薬取締法を緩和していくのです。特区のようなものを作り、麻を栽培してバイオ燃料として使っていくのです。最初はわずかですが、その効率性と低コストでできることが実証されていくことで、またたく間に広がっていくでしょう。その頃にはアメリカの影響力もかなり小さくなり、厚生労働省の権威も地に落ちているのです。麻が自由に栽培できるようになれば、衣類や食料油、医薬品やさまざまな物を作る原料として使うことができるようになるのです。荒れ地でもよく育つので肥料も農薬も不要で、年に少なくとも2回、場所によっては3回収穫できるので、大量に生産できるのです。ゴルフ場やサッカー場、野球場に陸上競技場を活用すれば、すぐにでも栽培できるのです。いずれは、地方の空港や自衛隊の空港、さらには埋め立て地や廃校となった校庭も活用していくのです。

すでにお伝えしている、メタンハイドレートも10年後には主流となっています。プロパンガスや都市ガスの代替えとして。しかし、都市ガスは自然災害などで配管がかなりの被害の受けてしまうので、プロパンガスなどのボンベ式のガスが普及していくでしょう。しかし、大量に消費する企業や飲食店は激減していくため、現在の10分の1以下の使用量となるでしょう。一般家庭は木炭や薪などを利用していくので、それだけの量ですんでいくのです。またガスは本来、化石燃料の一種なのでやはり使用を削減していく必要があります。その代替えとして、やはり麻が活用されていくことになります。

 

エネルギーを一番必要とするのが、一般家庭の冷暖房です。エアコンが普及したことで、電気の需要は飛躍的に高まりました。特に都心部での使用量がとても多いのです。何度もお伝えしていますが、これから都心部で住む人は激減していきます。地方や田舎に移住する人が増え、人口もかなり減少するからです。地方や田舎での生活では家屋をリホームすることが多くなりますが、昔ながらの漆喰や土壁が見直されていくため、エアコンの使用はかなり少なくなっていくでしょう。さらに、新しい空調管理システムが導入されていくため、最小限の電力で夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになっていきます。すでに実用化されているので、これからますます普及していくことでしょう。

 

これから5年先、10年先を見据えた生活をしていくためには、電気をいかに使わないようにしていくかが、最大の課題となります。オール電化や多くの電化製品に囲まれた生活に慣れている今の人たちにとっては大変なことですが、災害時に停電や断水、ガスの供給が一時的にストップした状態を経験することで、疑似体験している人が多くいるのです。一時的ではあっても、このようなことが数日から数週間続けば、どのようにしたらそれらの物がなくても生活していけるかがわかってくるはずです。幸いにも、今は野外キャンプがブームになっています。小さい頃から電気やガス、水道がない生活を少しでも体験しておくと、いざという時にとても役立つのです。単なるブームではなく、一人でも多くの子どもたちが継続して体験できるようにさせていくことが必要とされているのです。

 

現在の生活はあまりにも自然から遠ざかった形態を取っています。豊かさの現われと言われていますが、自然と調和した生き方が求められていくこれからの生活は、脱電気、脱ガスを根底にしていく必要があります。そのような生活にするためには、少しずつ慣れていく必要があります。電化製品に頼っていた家事を少しずつ自力で行ったり、自動車をなるべく使わないようにして徒歩や自転車にするとか、エアコンの使用が少なくてすむように家をリホームすると、さらには電車や飛行機の利用を少なくするとかなどを実践していくのです。確かに経済の発展とは真逆となりますが、今までの経済や景気を拡大していく時代は終わったのです。今までのような右肩上がりの成長は望めないことをしっかりと認識する必要があるのです。

 

人が自然と調和した生き方をすることがこれからの最大の課題となるのです。調和を乱すことはすべて排除していく時代でもあるのです。それはさまざまな分野に及んでいきます。各項目ごとにお伝えしていきますが、どの項目もそれが根底にあるのです。人類以外の生物が快適に生息することができることが、自然との調和なのです。微生物や植物、昆虫に爬虫類や魚類、そして鳥類や人類以外の哺乳類が一定のバランスを保つことができることが調和なのです。

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