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みらい通信

2020年11月のみらい通信 5年後5

19年09月06日

5年後がどうなっているのか、いろいろな可能性があります。一つは、今とあまり変わっていない。二つ目は、異常気象によってかなり変わっている。三つ目は、やはり異常気象によって人の考え方が変わり、少しずつよい方向に向かっているかもしれません。どれが本当なのかはわかりません。ただ、言えることは異常気象は確実に拡大していくことでしょう。

 

 

異常気象の特徴は気温の変化が激しいことと、雨の量がとても多いことです。気温の変化はジェット気流と海流の変化が原因ですが、さらに太陽の活動と地球の地軸の移動が根本にあります。

雨も同じです。雨が一気に降ることで洪水が発生し、すべてを押し流します。そのため多くの土が川へ、そして海に流れます。土にはいろいろな微生物がいます。この微生物が海に流れると、海の生物にさまざまな影響を与えます。

魚や貝、海藻類など私たちが食用としている資源に大きなダメージを与えるのです。つまり、魚や貝も微生物の恩恵を受けています。それぞれに微生物とバランスをとっているのですが、洪水によって異なる環境の微生物が大量に入ってくること、バランスが乱れてしまうのです。その結果、魚や貝が死滅することもあります。海藻も生育が悪くなることもあります。いずれにしても大量の雨は、意外な所にも影響を与えるのです。

 

 

気温の変化もさまざまな物に影響を与えます。植物はある一定の温度の範囲で育ちます。その範囲を超えてしまうとやはり死滅します。一番影響を受けやすいのが樹木です。意外と思われるでしょうが、樹木はその適性な地域にしっかりと生育します。熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯と大まかに分かれていますが、それぞれの適正気温があって、それから外れてしまうと樹木は育つことができません。

樹木は移動することができないので、結果として枯れていきます。その後に、その地域に合った樹木が生育していくのですが、ある程度に成長するには数十年の歳月がかかるでしょう。その間、多くの生き物は死滅してしまうのです。つまり動物や昆虫、そしてキノコ類が。このことは私たちは人間にとっても、大きな影響となっていきます。

 

 

そして雨が多くなると、日照時間も短くなります。当選、あらゆる植物の生育に影響が出てきます。農作物、園芸花、さらには植物性プランクトンにも。そのためすべての生態系が影響を受けていきます。動物、とりわけ草食動物はエサが少なくなるので、その数は減っていきます。当然肉食動物も。さらに魚、特に小魚が少なくなるので大型魚も少なくなり、そして海洋生物も減っていくでしょう。すべての生態系が変わっていきます。

日本では特に漁業に影響があります。近海でとれるイワシやアジ、イカなどが不漁になるでしょう。さらに海流も変わるので、サンマやカツオ、さらにはウナギにハマチも不漁になるでしょう。多くの魚が今のようにとれなくなるでしょう。

このことは、あくまで予測なので必ずそうなるわけではありませんが、その可能性があることを知っておくことが必要です。今の気象庁の予測は1カ月先までを予測するのが限度です。なぜなら、過去のデータに基づいているからです。それも過去100年ほどのデータで。この異常気象は数千年に一度なので、とうてい正確に予測することは不可能なのです。

このようなことを伝えると、多くの人はとても不安になってしまうでしょう。しかし、前もって先のことを知っておくと心に余裕を持つことができます。そして、ないなりの工夫を考えることができます。

ひと昔前は、ご飯に味噌汁と旬の野菜、そして豆腐や納豆、そして小魚ですませていました。それでも十分に日々の生活を送ることができました。今は飽食の時代。食べ過ぎて糖尿病や高血圧、高コレステロールになって、一生懸命薬を飲んでいる人が多くいます。糖尿病から目が見えなくなったり、腎機能が低下して人工透析をする人も多くいます。さらに足が壊死して、切断する人も多くいます。ひと昔前の食生活に戻れば、これらの病気はすべて解決するでしょう。したがって何も心配することはないのです。

 

 

また、石油などの資源も入りにくくなるので、当然ガソリンなども高価なものになってきます。そのため歩いたり自転車を使うことが多くなるので、ますます生活習慣病は少なくなっていくでしょう。わざわざ運動しなくても、日々の生活の中に体を動かすことが十分に取り入れられるからです。

もちろん、農業なども多くの人がかかわるので、とても健康的な生活になるでしょう。ただ、どうしても体が不自由になって、自力で動けない人は周りの人の力を借りることになります。その時は十分に手伝ってもらいましょう。今の介護保険ではこの先、人手不足と資金不足で十分な介護は受けられなくなります。やはりご近所と若者のボランティアに頼らないと回っていかないのです。だれもが通る道なので、助け合いながらやっていくしかないのです。

 

5年後の生活スタイルも大きく変わるでしょう。まず、仕事はなるべく自宅から近い所となります。ガソリンが高騰するので、とても車やバイクは使えません。公共の交通機関もかなり運賃が上がるでしょう。したがって徒歩か自転車で通えることができる所で働くようになるのです。おそらく多くの人が農業や林業に従事することになるでしょう。ただインターネットは普及しているので、自宅で仕事をする人も増えてくるでしょう。今のように通勤に多くの時間をかけることはなくなるでしょう。したがって車や電車はかなり減り、ガソリンや電力の消費はかなり少なくなるでしょう。さらに車自体も不用になってくるので、自動車産業もかなり衰退するでしょう。さらにさまざまな製造産業も減っていくでしょう。逆に農業や林業、そしてリサイクル産業が盛んになるでしょう。リサイクルはあらゆる物を対象とします。特に紙、金属、そしてプラスチックなど。また家電製品の修理も積極的に行われるでしょう。今のような大量生産、大量消費とは真逆になるのです。したがって家電の量販店やデスカウント店、大型ショッピングセンター、さらには100円ショップなどはなくなっていくでしょう。必要なものを必要なだけ作り、ムダを生まないようにすることが定着していきます。

 

 

それは食品にも言えます。先進国では食品ロスがかなりあり、問題になっています。賞味期限が近い物は廃棄処分されてしまうのですが、やはり必要以上に作り過ぎているのです。また製品として食品を扱っているため、在庫管理にもかなりの手間がかかっています。食材を加工して売るにはそれなりのコストがかかるので、やはり加工食品も最低限のものだけになっていくでしょう。

長期保存ができる、ジャムや漬物、乾物、そして乾麺などです。逆に賞味期限の短い惣菜や弁当、おにぎりや調理パンなどは作られなくなるでしょう。さらにお菓子やお茶、ジュースなどの製品も少なくなるでしょう。つまりは手作りのものが見直されるのです。

 

今はすべてにおいて物があふれています。そしてその多くが廃棄処分されています。これほどムダなことはありません。これからはムダをいかに少なくしていくか、一人一人が真剣に取り組まなければならないのです。余分な物は買わない、そして物を大切に使う、さらにはリサイクルを徹底する。このことを日々実践することが必要です。

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