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道しるべ通信No.2【別れ道】

21年03月18日

先月からスタートした「道しるべ通信」、コロナによって大きく変わってきた世の中をどのようにすごしていくかを導いていく通信です。何を導くのか、それは考え方です。今までの考え方ではこれからの時代は生きていけないのです。もちろん選ぶのは自由ですが、縁あってこの通信を読んでいただける人はきっと何かを感じていただけるでしょう。

 

コロナによって人とのつながりが遮断され、孤独になった人が多くいます。そして、人と話すことが少なくなって寂しさや悲しさが強くなり、生きていくことがいやになっている人も多くいます。そのため人とのつながりがいかに大切かを切実に感じるようになっています。インターネットやスマホでのやり取りが多くなりましたが、やはり直接人に合って話すことがいかによいかを多くの人が感じているはずです。しかし、すでにリモートやズームで仕事や会議を行うことが当たり前となり、若者はラインやSNSで会話することが当たり前になってきました。もちろんよい所もあるのですが、顔を突き合わせて話さないので本当のことを読み取ることが難しくなっています。特に日本人は本音をはっきりと言わないところがあるのでなおさらです。言葉だけでない場の雰囲気を読み取る力が弱くなってしまうのです。少しでも直接会って話すことを心がけましょう。

 

コロナによって大きく変わったことがもう一つあります。それは家族のつながりです。家族がいっしょにいる時間が長くなり、会話が増えたり料理をいっしょに作ったり、またいっしょに遊ぶことが多くなりました。よい面もでてきました。しかし逆に、夫が妻や子供に虐待するケースも増え両極端になっています。このちがいはどこから生じるのか、それはおそらく人に対する思いやりをどれだけ持てるかによってちがってくるのでしょう。自分のことばかり考える人と、少しでも人のことを思いやることができる人のちがいが現れてくるのです。それは家族だけでなく学校や会社、さらに政治も。どの場であっても我の強い人が多いと、その場はいさかいが多くなります。それは昔からのことですが、今は特にその傾向が強くなっています。さらにトップの力が強すぎる場も同じです。下の人たちがついていかなくなって、やはりいさかいが多くなってしまうのです。いずれそれらの会社や政党は消滅していくでしょう。すでにその傾向はあちこちで出ています。しっかりと見定めるようにして下さい。特に長く君臨している人がいる場ほどもろいものです。

 

別れ道とは、これからの時代に生き残れるかどうかということです。企業や商店、さまざまなサービス業、そして政党や大学、さらには一個人も今までのような利益を上げるためなら何でもする、自然破壊やライバルを蹴落とし、さらには道徳を無視した行いを続けていくと、自滅していくということです。倒産や廃業、解散や閉校、さらには自己破産などいろいろな形で終わっていくことになるのです。すでにその兆候は出ています。具体的な名前を出すことはひかえますが、しっかりとニュースや新聞を見るようにして下さい。大企業や有名な老舗も例外ではありません。さらに大政党も。

 

コロナによってさまざまな価値観が変わってきました。それは時代の波を変えるほどに。その波は確実に大きくなっています。ある意味での津波です。目に見えない津波に知らない間に巻き込まれてしまうのか、または高台に避難して津波が去るのを待ち、新しい価値観で新しい社会を作っていくかの別れ道に来ているのです。東日本大震災から10年がたち、津波で被害を受けた町の復興は少しずつ形になってきました。コロナによる目に見えない津波はさらに多くの被害を出していくでしょう。しかし、直接津波を受けるわけではないので、死ぬことはありません。ただ、死ぬほどの思いをする人は多くなるでしょう。精神的にも経済的にも。コロナによる目に見えない津波を乗り越えるためには、人に対する思いやりをしっかり持ち、いつも何かしら人のために何かをしていくことが最善の手段となるでしょう。

 

コロナによる目に見えない津波は、おそらくまだ1~2年は続くでしょう。この津波によって社会も経済も、そして教育も宗教感も変わっていくでしょう。それほど大きな影響があるのです。単にワクチンを打てばすむものではないのです。ワクチンでどれだけ感染を防げるかはわかりません.なぜならコロナは速いスピードで変異するからです。ワクチンを作っている間に別の型に変わってしまうからです。おそらくある程度の人が感染しないと終息しないでしょう。ワクチンの副作用はそれなりにあるので、あまり積極的に打たない方がよいでしょう。コロナに感染して生じる重篤な後遺症と、ワクチンによる副作用を天秤にかけた時、どちらがより重たくなるのか、よく考える必要があります。一つ言えることは、インフルエンザもそうですが、毎年ワクチンを打ってもかかる人はけっこういます。そして肺炎などをこじらせて亡くなる人が毎年1万人前後はいるのです。特に高齢者が。コロナもおそらく同じようになっていくでしょう。ただ、コロナのワクチンの副作用はまだ知られていない未知の部分があることを十分に認識して下さい。

 

コロナによってあらゆる業種や多くの人が影響を受けています。子供から大人まで。唯一影響を受けていないのは人の我欲です。食べたい、寝たい、お金がもっと欲しい、好きな物をいっぱい買いたい、そして健康で長生きしたいという欲です。どんな状態になろうと、人はだれでも持っているものです。しかし、欲には際限がありません。あればあるほどもっと欲しくなるのです。ただ、どこかでこの欲を制限しないと人としての価値が薄らいでいきます。まずは、今の状態に満足するです。そしてもう少しという気持ちを、あったらいいなと思う程度にすることです。どうしても欲しいと強く思わないことです。お金も服も食べ物も。それを積み重ねていけば我欲は小さくなっていきます。また、健康で長生きしたいと思うばかりに、やたらとサプリメントや健康食品を飲む人がいます。薬屋である私から言わせれば、ちゃんとした食事をすれば不要だと思います。ちゃんとした食事とは、和食を中心に旬の野菜をしっかり食べて、インスタント食品や加工食品、冷凍食品をひかえ、体温よりも低い食べ物や飲み物もひかえるということです。肉類や揚げ物も。何かを飲めば健康になるというのは、単なる我欲にしかすぎません。

 

健康で長生きすることを目的にしていては、何のために生きているのかわかりません。人のために何かをすることを目的にしてこそ、健康で長生きできるのです。子供に迷惑をかけたくない、ボケたくない、ガンになりたくないとかが目的では長生きはできません。今一度、何のために健康で長生きするのかを考えてみて下さい。これからの時代を生きていくために一番必要とされることなのです。人のために何ができるのかをしっかり考えてみましょう。

 

 

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